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前編では箱根に移住するまでのはなしから芦ノ湖や川釣りについて紹介しました。後編では海釣りについて。とくに伊豆半島は相模湾や駿河湾など海釣りにはもってこいのスポットが存在します。

伊豆半島が近いということ

静岡県に面しているという点も箱根の大きな魅力のひとつです。僕が箱根に住む前から足繁く(年間50日以上)通っていた伊豆半島もすぐ近くです。
伊豆半島は、相模湾に面した東伊豆、下田を中心とした南伊豆、そして駿河湾に面した西伊豆と、大きく三つの地域に分けられます。東伊豆の起点は熱海で、熱海から川奈あたりまでの釣り場は、平日でも多くの釣り人で賑わいます。地元の人も多いのですが、東京などの首都圏からも、日帰りで大勢の人が訪れます。一方の西伊豆は、沼津周辺は平日でも混雑することはあるのですが、土肥から南側になると、平日なら快適に釣りが楽しめます。ただし、何かしらがよく釣れているときは平日でも混雑することもありますが。

西伊豆の釣り場

伊豆は港が多くあり、安全に海釣りが楽しめます

休日ともなれば、南伊豆の釣り場もかなり混雑します。これは日本の人口ランキング1位の東京都や2位の神奈川県などの首都圏からどっと人が押し寄せるので、ある程度は諦めるしかないですよね。でも伊豆半島は海岸線が複雑に入り組むリアス式海岸なので、意外と穴場も多くあります。これは自分で探すしかないんですけどね。

 

相模湾の船釣り

箱根から国道1号を下っていくと小田原へ出ます。小田原は城下町として有名な相模湾に面した町です。小田原には早川港があり、この港には遊漁船を営む船宿がたくさんあり、首都圏を中心に船釣りファンが足繁く通ってきます。

相模湾では四季折々にいろんな魚を狙うことができます。マダイ、ワラサ(ブリ)、イカ、カツオなどをはじめ、近年はマグロ(クロマグロとキハダ)釣りも人気があります。またアジやキス、アマダイ、カワハギなども、奥深い釣りとしてファンも多いですね。

相模湾で釣れたマダイ

相模湾で釣れたマダイ

神奈川県の相模湾では夜に船釣りができません。そこで夜の船釣りをしたい場合は、静岡県へ行くことになります。小田原から熱海市街までは有料道路を使って30分ほどですので、十分に近場移動といえます。ちなみに同じ神奈川県の真鶴町や湯河原町までは、小田原の早川近辺から15分くらいの距離です。ただし、この海岸線は渋滞のメッカでもあるので、車の流れが順調なときという注釈付きですけどね。

 

駿河湾の船釣り

箱根は神奈川県の西端にあり、静岡県に接しています。国道1号で箱根峠を越えると、静岡県三島市へと入ります。箱根峠から15分ほど山道を下ると三島市街に入り、さらに10分ほどで沼津市まで行くことができます。

静岡県の伊豆半島から西側に広がる駿河湾は、相模湾とはまた違った釣りが楽しめます。相模湾と違って遊漁船による夜釣りも楽しめるので、箱根在住の船釣り好きの人たちは、夕方に仕事が終わると急いで沼津へと向かい、夜のイカ釣り船に乗るという話もよく聞きます。

湯河原の福浦漁港の遊漁船

湯河原の福浦漁港の遊漁船

駿河湾でも人気の船釣りはやはりマダイですが、シーズンになるとカツオやマグロなどの回遊魚も人気が高く、イカやタチウオ、アマダイなどもファンの多い魚です。徳川家康が好んだという興津(おきつ。静岡県中部の町)のタイは、マダイではなくアマダイというのは、釣り好きの間では有名な話です。

 

湘南と西湘について

神奈川県のほぼ中央を流れる相模川の河口の西側は平塚市で、東側は茅ヶ崎市です。神奈川の海といえば、湘南という言葉が代名詞ともなっていますが、この湘南海岸は茅ヶ崎市から東側の葉山町までとよくいわれます(諸説あるのですが…)。では平塚から西はというと、平塚から小田原までは西湘(せいしょう)で、西湘海岸と呼ばれています。大磯町から小田原市までの海沿いを走る有料道路の西湘バイパスからも、この名前というか区切りの由来が伺えます。

そんな西湘海岸は、釣りのひとつのジャンルである「投げ釣り」発祥の地です。4m前後の硬い竿に大きなリールをつけ、豪快に仕掛けを沖へと投げてシロギスを釣るというスタイルを確立させたのがこの地域なのです。いまでもシーズンの休日ともなれば、朝早くから西湘海岸の各地で投げ竿の砲列が並ぶほど人気のある釣りです。

最近はルアーフィッシングによるヒラメやマゴチといったフラットフィッシュを狙う釣りも人気があります。このフラットフィッシュは朝マズメ(日の出前後)の時間が有利な釣りのため、平日には出勤前に釣りをする人も少なくありません。箱根在住で小田原などへ通勤する人も、シーズンになると早めに家を出て、2時間だけ竿を振るなんて話もよく聞きます。

西湘海岸は基本的に遊泳禁止のため、海水浴場はごく限られた場所でのみで営業されます。そのため、夏場でも心置きなく砂浜での釣りが楽しめる場所でもあるんです。

西湘海岸の投げ釣り風景

西湘海岸の投げ釣り風景

以上、前後編で、箱根を中心をした釣りの楽しみをご紹介しました。こうして改めて見てみると、渓流の釣りあり、中流域の釣りもあり、湖あり、手軽なものもより突っ込んだ海釣りもあり……と、釣り人にとって本当に恵まれた地域だと思います。ぜひ足を運んでみてください。よい釣りを!
 
箱根・伊豆半島で釣りオンリーの休日はいかが?~川・湖釣り編:箱根」はこちらから
 

※本記事は、近藤利紀氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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