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前回の実践編・前編では、ヘリンボーンスタイルの天板を作りました。今回は、木材にビス打ちをしたり、木材同士をつなぎ合わせて土台となる脚作りから行います。結構労力が必要かもしれませんが、ぜひ、焦らずのんびりと。別荘を訪れるたびに少しずつ進める気持ちで楽しみたいですね。

ヘリンボーンデスクの製作 後半:脚の組み上げ

まずは、天板の土台となる脚部分を組み上げます。ここでは、スギの木を使用。この脚部分の工程は、言葉にするとわかりづらいかもしれませんが、完成図と材料リストを見ていただければイメージしやすいはずです。

1. 塗装と、ビス穴を開ける作業

脚用の木材を用意したら、好みの色に塗装します。ここでは、アンティークワックスのチューダーオークを使用。次に、脚の頭部分にビスを打つ準備をします。まずは、インパクトドライバーに、実際のビスより細いドリルをセット(今回は2mmのドリルを使用)。頭部分に、材にあわせて45mmの正方形を書き、その対角線上の、端から1cmほどの場所にドリルで小さな穴を2ヶ所開けます。この位置は、かならずしも厳密にする必要はありません。後工程で直角にビスを入れることになるので、お互いがぶつからないようにできればOKです。ただし、あまり端に寄りすぎると割れやすいので、ご注意下さい。

2. ダボ穴を開ける

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ビスの頭を隠すためのダボ穴を作ります(ビスの頭が見える状態の仕上げでも構わなければ、この工程は不要です)。

手順3. で行うダボ埋めの準備として、ダボの型に合う太さの6~8mmのドリルをインパクトドライバーにセット。1. で開けた穴にドリルを当てて穴を押し広げます。

3. ビスを打ち、脚をつなぐ

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2. で穴を開けた脚と、長さ286mmの頭つなぎ用の木材の角同士をぴったりとつけて、ビスを打ちます。木材同士がしっかりつなぎ合わさるように、深い位置までビスを打ち込みます。同様の方法で、脚の下の部分は、横つなぎ用の木材でつないで、片側の脚を完成させます。この作業をもう片方の分も同様に繰り返します(この写真では、あえて片方のビスを、ダボを使わない場合のイメージで打っています)。そして今度は、長さ686mmの頭つなぎ用の木材とつなぎ合わせます。机に座ったとき、奥側の位置にくる横木です。打ったビスに当たらないよう、1. 及び2. と同様の方法で、まずは細いドリルで穴を開け、次にダボに合う太さのドリルで穴を押し広げます。そして、ビスを深い位置まで打ち込みましょう。

4. ダボ打ち

次は、ビスが見えないように穴をふさぐダボ打ち作業です(ビスの頭が見える状態の仕上げでも構わなければ、この工程は不要です)。

穴のなかに少量の木工用ボンドを入れて、ダボを埋めます。飛び出ている部分は、本体を傷つけることなく滑らかに切り落とせるダボ切りノコでカット。手を添えながら、ノコギリの刃が面に添うようにそっと切り落とすことがポイントです。

5. 足置き板を付け、組み上げる

最後に足置き板をつなぎ合わせれば、デスクの土台が完成です。足置き板は、作業中の足休めとしてとても便利。板を設置する際は脚と脚の間に入れ込み、長さがジャストサイズになるよう余分な部分はカットしましょう。足置き板が斜めにならないよう、それぞれの角が直角になるように注意してビス打ちを。

 

ヘリンボーンデスクの製作 後半:天板のつけ方

脚部分を組み上げると、あとわずかで完成するぞという雰囲気がぐんと増しますね! 最後は、ヘリンボーンスタイルの天板に脚と額縁をつけてデスクとして完成させます!

1. 天板の額縁を切る

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テーブルの側面に天板額縁用の木材を接着します。ホームセンターで木材をあらかじめ切ってもらった場合は、再度、板をテーブルの側面に当てて、ぴったりの長さになるように計ります。このとき、板の長さは、テーブルの幅にちょうど合わせるのではなく、隣り合わせの辺にも板が接着されることを考えて板の厚み分を加えます。そして、長さを確定して、いざ切るときは、さしがねの長いほうを板の直線に添わせ、90度を作ってまっすぐに切るようにします。

2. 額縁の仮止め

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板を側面につける際は、まずは板にボンドを塗って貼り、クランプで固定します。この段階で位置がズレると、あとで調整することが難しくなるので、慎重に微調整を行いましょう。ボンドを塗った状態でも、しばらくは位置をずらせます。

3. 隠しクギを打って固定

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クランプで固定したら、長いほうの板には等間隔で5ヶ所に隠しクギを打ちます。隠しクギに関しては、下記の「ワンポイントアドバイス」を参照して下さい。
短いほうの板も、2. と同様にボンドで貼りクランプを使用します。クランプをたくさん持っている人は、すべての板を一気にボンドで貼り、クランプで固定して、一度に隠しクギを打つ作業を行ってもよいでしょう。短いほうの板には、等間隔で3ヶ所に隠しクギを打ちます。

4. 隠しクギの頭を落とす

すべてのクギを打ち終えたら、ボンドの乾燥を待って、隠しクギのピンクの部分をかなづちで落とします。すると、クギを打った跡がまるで見えないような表面に仕上がります。

5. 天板と脚を組み上げる!

いよいよ最後の工程です。
脚部分と天板を固定するため、短辺に2ヶ所、長辺に3ヶ所、ビスを打ちます。デスクをひっくり返した状態で行うと良いでしょう。まずは下穴を開けて、それからビスを打つとスムーズです。

ワンポイントアドバイス

クギの頭部分をかなづちで落とすことで、まるでクギ打ちしていないような技を見せてくれる隠しクギは、なかなかの優れもの。頭より数ミリ下にかすかな溝が刻まれています。この部分からポッキリと折れる仕組みです(写真ではピンク色のパーツをずらしています。本来は頭に密着した状態で使います)。
クギが細いので、まっすぐ打たないと曲がることがあります。ピンク色のパーツの部分が少しつぶれるぐらいまで打ったら、かなづちで素早くパーツを落としましょう。板の表面にかなづちを添わせるように打ち落とすと綺麗に仕上がります。隠しクギは仮クギなので、ボンドでしっかり固定しましょう。強度が必要な場合は普通のクギやビスがベターです。

 

世界にただひとつの、愛着の湧くデスクが完成!

さあ完成しました! 最初は、木片や板などのただの単体だった木材が、ひとつひとつの工程を重ねることで、世界にただひとつのデスクとして完成! しかも、普通の一枚板の天板ではなく、ヘリンボーンスタイルという点に愛着が湧くし、趣味に没頭する気持ちをいっそう盛り上げてくれそうです。

初めのうちは、製作の途中で、木と木の間が微妙にズレるなど思うようにいかないこともあるかもしれません。でも、それこそ、自分の手で作り上げるDIYならではの醍醐味。別荘ライフのなかで、完璧を目指さずに、リラックスしながらDIYを楽しんで下さいね。

 

さかた ともえ

子どもが子どもらしく過ごせる場をつくる『こどもDIY部』代表。一級建築士。『こどもDIY部』では、モノだけにとどまらず、カフェやバンドなど、子どもが欲しいと思うものを随時制作。「料理を作るようにDIYで暮らしを楽しもう!」をコンセプトに、子どもから大人まで気軽に利用できるアトリエ『ワンダーボード』も運営。

撮影協力

KUMIKI PROJECT

東日本大震災以降、「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市で始まったプロジェクト。「ともにつくるを楽しもう」をコンセプトに、家具や空間づくりなど住まいのDIYを学べる教室「DIYがっこう」を東京の早稲田で運営。国産材を素材に、「暮らしをつくる人をふやす」ことに取り組んでいる。

当記事において発生した一切の事故や怪我などの責任を負いかねます。製作には怪我の無いようお気をつけください。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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