エリア情報

40年間、地元から軽井沢の魅力と本質を伝え続けている「軽井沢新聞社」編集部が、その美しい表情と、季節ならではの楽しみをご紹介します。

1回目の「春」編に続き、2回目の今回は「夏」編。ベストシーズンを迎える軽井沢は、リゾート地らしいにぎやかで華やかな季節を迎えます。数々のコンサートや音楽祭、イベントが開催され、別荘客も地元民も、そして観光客も思い思いに避暑地の夏を楽しみます。今回はリゾート地の醍醐味「涼」と「文化」を堪能する軽井沢ツウならではの方法をご紹介します。

避暑地の涼しさを楽しむ

1.マイナスイオンたっぷりの滝めぐり

避暑地の中でさらに「涼」を味わえるのが滝。軽井沢には滝がいくつかあり、ハイキングがてら訪れる人も。おすすめの三つの滝をご紹介します。

左から千ヶ滝、竜返しの滝、白糸の滝。

左から千ヶ滝、竜返しの滝、白糸の滝。

・千ヶ滝
高さ20mほどの滝は、軽井沢でもっとも落差があります。途中には水遊び場などがあり、子ども連れやワンちゃんの散歩などで水辺を楽しむ人の姿が見られます。

・竜返しの滝
三笠通りから料金所を過ぎると左に道しるべがあります。昔、大蛇が朽ち木をたよりに向こう側へ渡ろうとし、その木が折れてそのまま滝つぼに飲まれて姿を消したという伝説の滝です。

・白糸の滝
約70mの岩壁を細く白い糸のような滝が無数に流れています。夏場は冷涼なスポットとして多くの観光客に人気。秋の紅葉や冬のつららも幻想的です。

 

2.天然氷でおいしくひんやり

軽井沢のかき氷といえば、天然氷を使ったものがおすすめ。軽井沢の冬の寒さを利用して作られた氷は、ふんわりとした口当たりで、キーンと頭が痛くならないと言われています。天然氷を製造・販売している専門店や老舗ホテルのカフェなどで味わえますよ。

シブレットのブルーハワイ590円。天然氷専門店の渡辺商会直営店。

3.夏こそおすすめ!手軽にカーリング

オリンピックや世界選手権などで定着してきたカーリング。軽井沢はオリンピック代表チームがいるほどカーリングが盛んな町です。世界大会も行われる軽井沢アイスパークでは週末に体験教室を開催している上、道具はもちろん、専用シューズやウエア、手袋、帽子、靴下までレンタルできるので手ぶらで気軽に体験できます。お子さん、お孫さんと一緒に、いかがでしょうか。

 

軽井沢夏のイベント情報

日本のザルツブルグ?
夏はコンサートや音楽祭、文化イベントが満載です。
音楽イベントは大賀ホールを始め、ホテルやカフェなどさまざまな場所で行われる軽井沢。中でも歴史的文化施設やお寺など意外なスポットでのコンサートがおすすめです。
「堀辰雄文学記念館」「追分宿郷土館」「旧三笠ホテル」といった歴史が感じられる場所でのミニコンサートは毎年行われ、多くが入館料のみで、無料で開催されます。

また堀 辰雄ゆかりのお寺「泉洞寺」でも弦楽コンサートが行われています。

1.音楽イベント

・軽井沢国際音楽祭
今年で16回目を迎える音楽祭。大賀ホールでのコンサートのほか、旧軽井沢エリアのランドマーク的さまざまな場所で8月18日から数日間にわたり音楽イベントが行われています。コンサートの合間にホッピーのオリジナルカクテルが味わえるのもお楽しみの一つ。

国際音楽祭1

  • オープニング・ガラ・コンサート 期間:8月18日(金)16:00~ 場所:軽井沢大賀ホール 料金:全席指定 前売2,500円~4,000円
  • Happy Hour Concert 期間:8月19日(土)13:00~14:00、14:45~15:45、16:30~17:30
    場所:軽井沢大賀ホール 料金:全席自由2,000円 通し券(3公演分)5,000円

国際音楽祭2

  • フェスティバル・オーケストラ・コンサート 期間:8月20日(日)14:30~ 場所:軽井沢大賀ホール 料金:全席指定 前売り3,000円~4,500円
  • 軽井沢おんがく散歩:ブランチ・コンサート 期間:8月21日(月)11:30~ 場所:軽井沢ニューアートミュージアム 料金:全席自由 3,000円(美術館入場料含)

国際音楽祭3

  • 軽井沢おんがく散歩:こども音楽祭 期間:8月21日(月)19:00~ 場所:軽井沢ユニオンチャーチ 料金:全席自由 大人2,000円 小学生以下500円
  • 軽井沢おんがく散歩:アフタヌーンコンサート Ⅰ 期間:8月22日(火)15:00~ 場所:軽井沢ユニオンチャーチ 料金:全席自由 大人2,000円 小学生以下500円
  • 軽井沢おんがく散歩:アフタヌーンコンサート Ⅱ 期間:8月23日(水)15:00~
    場所:軽井沢ユニオンチャーチ 料金:全席自由 3,000円

・軽井沢森の音楽祭
今年で2年目を迎える森の音楽祭。南ヶ丘にある歴史ある音楽ホールで、3日間にわたりオペラやピアソラなど趣向もさまざまにコンサートが開催されます。

  • 期間:8月25日「月に寄せるオペラな夜」、8月26日「ブエノスアイレスの夏in軽井沢 vol.2」、8月27日「カルテット!?」in軽井沢
  • 場所:ハーモニーハウス
  • 料金:4,000円
  • 問合せ:070-6471-6221 軽井沢 森の音楽祭2017実行委員会

・オペラフェスティバル
夏季限定でオープンする旧軽井沢のワインバー「ルバート」で2週間にわたり連日開催。オペラ歌曲を聞きながら、ワインや食事を楽しむというもので、臨場感あふれる演奏にリピーターが続出。

  • 期間:8月4~19日
  • 場所:ワイン&ミュージック ルバート
  • 料金:12,000円(料理3品、ドリンク・アルコール3杯、ミュージックチャージ)
  • 問合せ:03-6721-1511、0267-42-4211(8月1日~19日)

 

2.アート&文化イベント

・ル・コルビュジエと西村伊作
ル・コルビュジエの建築作品・世界文化遺産登録を記念下企画展。西村伊作の次女で坂倉準三の妻ユリによるコルビュジエ詩画集「直角の詩」のタペストリーの作品も展示する。

  • 期間:開催中〜11月5日(日)
  • 場所:ルヴァン美術館
  • 問合せ:0267−46−1911

・軽井沢 夏の宵の狂言
人間国宝の野村万作、映画やドラマで活躍する野村萬斎親子が登場する毎夏恒例の狂言公演。今年の演目と演者は「磁石」石田幸雄、「川上」野村万作、「文荷」野村萬斎。

  • 期間:8月5日(土)18:00〜
  • 場所:大賀ホール
  • 料金:全席指定 4,000円〜7,000円
  • 問合せ:043−238−4808

・伝統芸能を体感 文楽ワークショップ
文楽

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されている文楽。国立劇場で活躍する現役の人形遣いらが実演を交えて解説。実際に人形を動かす体験も交えて、文楽の魅力を味わう。

  • 期間:8月25日、10月18日
  • 場所:くつかけテラス(中軽井沢駅直結)
  • 問合せ:bunraku.nagano@gmail.com
    文楽・伝統芸能振興長野委員会

 

軽井沢びと 〜 軽井沢に魅せられた人のライフスタイル

軽井沢で素敵な別荘ライフや移住ライフを過ごしている方をご紹介する本コーナー。今回はご自宅の庭で数千本のダリアを育てている呉 順子さんです。

軽井沢びと呉さん
ダリアの美しさに囲まれて過ごす軽井沢の日々

6年前、軽井沢の塩沢エリアに自宅を構えた呉さん。以来、ウイークデーは仕事のある東京で過ごし、週末は軽井沢で過ごすという生活を送っている。呉さんが軽井沢生活の中で夢中になっているのが庭づくり。特にダリアの花の栽培に力を入れている。

「きっかけは、雑誌で見かけた1ページでした。バラ園の四季を取り上げた雑誌で、そこに載っていたダリアの美しさに魅了されました。それでダリアを育ててみようと思ったんです」
わずか50数球の球根から始め、試行錯誤をしながら徐々に株を増やしていった。今では数千本のダリアが庭を彩る。「ダリアは咲き始めてから3カ月間、次々と花を付け続けます。その時々で花の大きさも色合いも違って、それも楽しみですね」

『My dear garden 軽井沢DAHLIAの庭』3,024円(税込)Amazonにて販売中。

軽井沢のような標高が高く、寒暖差の激しい気候でも、ダリアはちゃんと育つのだという。涼しい気候がさらに花の色味を美しくすると呉さんは言う。

育てた花を多くの人に見てもらいたいと、軽井沢駅の構内や大賀ホールの控室などに自ら生けたダリアを飾っている。
「手間のかかる作業も、この美しく咲き誇るダリアの姿を見ると忘れてしまいます」

この春、呉さん自身や友人らが撮りためたダリアの写真を一冊の写真集に納めて出版した。ダリアが彩るすてきな軽井沢ライフも掲載されている。

※本記事は、軽井沢新聞社編集部の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。

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