皆さんこんにちは、別荘コンシェルジュの村瀬です。
今回は、沖縄のホテルコンドミニアムに関して、その価格を中心としたマーケット情報をご紹介します。
沖縄は通年人気の観光地で、東急リゾートが取り扱うエリアのなかでも、比較的ホテルコンドミニアムの供給が多いエリアです。
こちらの記事では、そんな沖縄のホテルコンドミニアムについて、新築物件や仲介物件の価格推移等もご紹介しておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
沖縄で分譲された新築ホテルコンドミニアムの価格推移
東急リゾートが販売代理を行った物件は下記5件になります。
2009年竣工 カフーリゾートフチャクコンドホテル
2016年竣工 カフーリゾートアネックス
2019年竣工 アラマハイナ コンドホテル
2019年竣工 グランディスタイル読谷ホテル&リゾート
2020年竣工 HIYORIオーシャンリゾート沖縄
また、2023年7月現在では、「STORYLINE 瀬長島」と「VIVOVIVA 石垣島」の未竣工2物件を販売中です。
さて早速これらの物件の販売価格を見てみましょう。
※グラフの画像をクリックすると拡大できます。
2009年竣工のカフーリゾートフチャクコンドホテルから、現在販売中のSTORYLINE 瀬長島、VIVOVIVA 石垣島への変化を見ると、物件価格・坪単価は上昇を続けています。
これらのホテルコンドミニアムが仲介に出たとき、いくらで取引されているか
さて、前項でご紹介した竣工済の5物件は、現在では仲介のマーケットにも登場しています。
ここでは、沖縄のホテルコンドミニアムの仲介市場(5物件)における価格や坪単価を平均でご紹介します。
※グラフの画像をクリックすると拡大できます。
※「カフーリゾートフチャクコンドホテル」、「カフーリゾート フチャクコンドホテル アネックス」、「アラマハイナ コンドホテル」、「グランディスタイル読谷ホテル&リゾート」、「HIYORIオーシャンリゾート沖縄」の仲介成約実績に基づいて作成しています。
※2019年1月~2023年6月の売買データをもとに作成しています。
グラフを見ると、2019年から継続して、平均の坪単価は上昇しています。
2019年~2020年にかけては、現在からすれば安価で分譲されたカフーリゾートフチャクコンドホテル、カフーリゾート フチャクコンドホテル アネックスが主に取引されていたためです。
この2物件はまだまだホテルコンドミニアム自体の数も少なく、ホテルとしても評価が高かったため、多くの場合、分譲価格よりも高値で取引されていました。
2019年にアラマハイナ コンドホテル、グランディスタイル読谷ホテル&リゾート、2020年にHIYORIオーシャンリゾート沖縄が竣工しています。
2021年以降はこれらの3物件も仲介市場に加わったことで、平均の坪単価は300万円を超えるようになり、安定した相場になっています。
実際に竣工して利用できる状況になった、現在の新築物件と比較すると価格面でメリットがある、マンション等と比べると物件の絶対数も限られている、といった要素が売買価格に影響を与えていると考えられます。
なお、東急リゾートではこれらの5物件の他にもホテルコンドミニアムの仲介売買を行っています。
現在販売中の物件に関しましてはこちらからご確認ください。
今後はどうなる?価格に関わる要素とは
基本的に取引価格は経済情勢や需要と供給のバランスで形成され、将来のことを完全に予測することは出来ません。
とはいえ、価格に影響を与えると考えられる要素はいくつかあります。
ここでは、2つの要素と、それが影響を与えると考えられる理由をご説明します。
建築工事費は販売価格に影響する要素の一つです。
2015年度を基準とした国土交通省の「建築工事費デフレーター」によると、2022年度まで建築費は上昇を続けています。
※出展:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/index.html)
※「総合政策:建設工事費デフレーター-国土交通省」(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/sosei_jouhouka_tk4_000112.html)のデータを加工して作成しました。
※建設工事費デフレーターは、建設工事に係る名目工事費を基準年度の実質額に変換する目的で、 毎月作成、公表されているものです。
建築費の高騰に加え、沖縄県の地価が2014年以降、毎年上昇を続けていることも、新築物件の販売価格に影響をしています。
仲介物件として取引される際も新築時の価格は考慮されるため、今後も販売価格に影響を与えることが予想されます。
観光客の状況は、仲介で取引される際の価格に影響を与える要素になりえます。
・ホテルの予約が取りにくくなり、利用したい日を確実に利用できるホテルコンドミニアムの実用性が高まる
・ホテルの稼働率が上がると、ホテルオーナーに支払われるペイバックの金額も増加する可能性が上がる
こういった観点から、観光客に人気が出たホテルは、売買においても需要が高まる可能性があります。
では、近年の沖縄の観光客数を見てみましょう。
※出展:沖縄県ホームページ(https://www.pref.okinawa.lg.jp/index.html)
※「入域観光客数」のデータを加工して作成しています。
※2019年1月~2023年5月までの期間を表示しています。
もともと沖縄は2019年に観光客数が1000万人を超え、年間通じて人気のある観光地であることからホテルコンドミニアムと相性が良かったという背景があります。
以降は新型コロナの影響で観光客数が大きく減少していますが、2023年は1月~5月の5ヶ月の期間だけで、既に2022年を超える320万人以上の観光客が沖縄を訪問しており、回復傾向にあります。
いかがでしたでしょうか?
物件の価格や変動の状況については、イメージをつかんでいただけましたでしょうか?
価格の他にも、物件自体の施設や周辺環境、ペイバックといった個別の要素が物件選びのポイントになります。
販売中のホテルコンドミニアムや周辺状況に関する最新情報を知りたい方は、東急リゾート恩納村セールスオフィスまでお問い合わせください。