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前回の記事では熱海・伊東のひと足早い春をご紹介しましたが、今回は、花見のルーツとも言える春の宴を催した戦国の覇者、豊臣秀吉をテーマに、「京都・有馬」で楽しむ桜の名所をご紹介します。
歴史ある場所に咲き誇る桜見物で春の風情を満喫されてはいかがでしょうか。

秀吉と醍醐の花見

醍醐寺境内マップ

(醍醐寺 境内マップ)

桜の名所、醍醐寺。晩年の秀吉が1,300人もの人々を集め、盛大な花見の宴を催したことで知られている古刹です。醍醐山上の「上醍醐」、山麓の「下醍醐」からなる広大な敷地を有し、世界文化遺産にも登録されています。

「醍醐寺の花見は、秀吉公が自分の楽しみのために宴を催したと言われていますが、実はそうではなかったのではないかと思います」と話すのは醍醐寺の僧侶、仲田順英さん。

「秀吉公はこの花見に、正室や側室とその侍女たち、身の回りの世話をしてくれた者たちを呼んでいます。
大名で参加しているのは竹馬の友だった前田利家とその妻のまつだけ。数年前に吉野で催した花見がとても楽しかったので、それを皆にもお裾分けしたいという感謝の意と優しい心がこめられていたのではないでしょうか」。

他方、この花見の少し前に慶長の大地震が勃発し、醍醐の花見はその経済的な復興の一助として考えられていたのではないかと、仲田さんは推測します。

「秀吉公は花見のために、着物を西陣に発注したり、平安時代の金堂を醍醐寺に移築するなど土木事業も行いました。被災して不安のさなかにあった京都に仕事を与えて潤ったといわれています」。

見応えのある桜スポット

(三宝院 大紅しだれ桜)

・三宝院

総門の左手に位置する三宝院。この大玄関前に立つ見事な大紅しだれ桜はひときわ存在感を示しています。
少し花が散り始め、地面が花びらで薄紅色に染まった光景は息を呑むほどの美しさです。

・霊宝館

75,000点以上の国宝や重要文化財を展示する醍醐寺の霊宝館。この中庭にある樹齢180年以上のしだれ桜は、鳳凰が羽を広げたような優雅な姿を誇っています。

・参道の桜

醍醐寺の総門から仁王門に続く一直線の参道の両脇には桜並木が続いています。満開に咲き誇るときには、まるで桜のトンネルのよう。まさに花の醍醐寺にふさわしい圧巻の光景が楽しめます。

(参道の桜)

東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALAを拠点に、京都の桜を愉しむ

(「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALA」VIALAスイートタイプの客室から鷹峯を望む)

京都洛北・鷹峯のふもと「しょうざんリゾート京都」内に位置する「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALA」を拠点に京都観光へ。

醍醐寺へは京都駅からバスで約30分、電車の場合は約40分。
醍醐寺までお出かけの際は、宇治や伏見の桜の名所へも足を運んでみるのはいかがでしょうか。

日本のリゾートを四季折々に堪能
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秀吉が愛した有馬温泉

日本書紀に記されるほどの歴史ある名湯『有馬温泉』も、幾度となく衰退の危機に直面したそうです。そのたびに復興に尽力する人物が登場し、今なお愛される温泉街として多くの人が訪れるわけですが、秀吉も復興に尽力した恩人のひとりなのです。

秀吉は大火や戦乱から荒れ果てた有馬温泉を手厚く援助したと伝わり、自身も豪華な別荘「湯山御殿」を建造し、亡くなるまでの15年間に実に9回も入湯に訪れたといいます。

正室のねねや、淀殿、京極殿など側室や家族を連れだっての“ねぎらいの湯”として、または配下におさめた諸大名を招いて“もてなしの湯”として振る舞ったようです。その背景には天下人としての器量を見せつける意図があったのかもしれませんね。

有馬温泉の発展に尽力した秀吉のことを、有馬の人々は親しみを込めて“太閤さん”と呼ぶそうです。秀吉への感謝の気持ちが、今も地元人の心に残っているのでしょう。

見応えのある桜スポット

有馬川からねねねね橋を見る

有馬川からねね橋を見る

秀吉が愛した有馬温泉は、4月上旬になると美しい桜が春の訪れを感じさせてくれます。
有馬温泉の一帯は江戸時代から桜の名所として知られ、今でも見逃せない桜のスポットが多数点在しています。

太閤橋から有馬川沿いには桜並木が続き、川面をピンクに染めるさまは一見の価値がありますよ。

・善福寺 糸桜

善福寺には樹齢200年を超えるしだれ桜の大木があります。
この桜は糸桜とも呼ばれ、神戸市民の木、および神戸の名木にも指定される銘木です。

善福寺の糸桜

(善福寺の糸桜)

東急ハーヴェストクラブ有馬六彩&VIALAの周辺で、観桜のそぞろ歩き

(「東急ハーヴェストクラブ有馬六彩&VIALA」VIALAツインタイプの客室)

竹林、池など、有馬六景を映した情緒あふれる空間が広がる「東急ハーヴェストクラブ有馬六彩&VIALA」。

ホテルから有馬温泉駅までは徒歩で約15分。その間にある温泉街はそこここに桜が咲き誇り、善福寺にも徒歩10分ほどで訪れることができます。

「金湯」と「銀湯」二大名湯を自家源泉で満喫
東急ハーヴェストクラブ有馬六彩&VIALAについて詳しくはこちら▶︎

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いかがでしたか?
この春は、京都・有馬で秀吉の夢の名残を感じながら、咲き誇る桜の美しさを堪能されるのも良いかもしれませんね。

東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALA」や「東急ハーヴェストクラブ有馬六彩&VIALA」の施設についてはもちろん、東急ハーヴェストクラブのシステムや利用方法などについて、「まずは詳しく話を聞いてみたい」「疑問に思っていることを解決してから現地を確認したい」という方には個別相談会も承っております。
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