「ホテルコンドミニアムのすゝめ第2回」では、日本国内でホテルコンドミニアム市場が安定して拡大している沖縄にフォーカスを当て、その理由や具体的な物件をご案内しました。ただ、沖縄だけでなく、そのほかのリゾートエリアでもホテルコンドミニアム物件は増加傾向にあります。
ここでは、沖縄を超えて日本国内に広がるホテルコンドミニアム市場の“いま”についてご紹介します。
近年、日本各地で展開されるホテルコンドミニアムの動向
冒頭でお示しした通り、沖縄だけでなく、日本国内の他リゾートエリアにもホテルコンドミニアムは拡がっています。特に、北海道・ニセコや軽井沢、箱根や信州・白馬は注目のエリアだと言えるでしょう。
それぞれ魅力的なエリアであることは言うまでもないことですが、サラサラのパウダースノーで有名なニセコや白馬はインバウンド利用客も多く、ホテルコンドミニアムのオーナーとしては、「自分が使わないときに賃料が得られるメリットや利回りが期待できるのではないか」と見込むことができる点が大きなチャームポイントとなっているようです。
一方、軽井沢や箱根は、ホテルならではの維持管理や掃除の手間がないこと、さらにトップシーズンの利用を確約できるというオーナーならではの特権やオーナー料金で宿泊できることなど、「自身のリゾートライフを充実させる」という意味でも検討に繋がりやすい傾向があると考えられます。
では、ここからは上記エリアの特性や物件の特徴を掘り下げていきましょう。
軽井沢のホテルコンドミニアム事情
まず取り上げるのは、軽井沢エリアのホテルコンドミニアム事情です。
明治時代、宣教師であるショー司祭が別荘を建てたことが始まりと言われるこのエリア。リゾートらしい落ち着いた雰囲気を愛する文化人や資産家らが集い、時をかけて日本屈指の別荘地という地位を確立し、今では「理想のリゾートエリア」として多くの人が憧れ、訪れる場所となっています。
レトロな街並みと軽井沢グルメなどが楽しめる「旧軽井沢銀座通り」を中心とした旧軽井沢エリアを散策するのは心躍る時間。また、少し足を伸ばした先に広がる南ヶ丘や中軽井沢エリアは、浅間山を眼前に望み、軽井沢の豊かな自然を間近に感じることができる、中心街とはひと味違った雰囲気を愉しむことができます。春の芽吹き、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪化粧というように、四季折々の自然の中を歩めば、心洗われるような気持ちを満喫することができるでしょう。
そんな軽井沢に自分だけの寛げる場所を持ちたい、と考えるならホテルコンドミニアムはひとつの選択肢になるはず。実際に、以前から「関東近郊から気軽に行けるホテルコンドミニアムがあったらいいな」というお声もあったようです。
そこで、東急リゾートでは、軽井沢町で初となる分譲ホテルコンドミニアム*「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」をご案内しています。
*区分所有建物の新築分譲ホテルコンドミニアムは、軽井沢町内で初です。[2023年11月時点、(株)工業市場研究所調べ]

(「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」外観)
2025年8月に開業したばかりの「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」は、北陸新幹線「軽井沢駅」からタクシーを使って約5分の好立地。「旧軽井沢銀座通り」の通り沿いに軒を連ねる軽井沢グルメの老舗名店や美術館、教会といった歴史や文化を垣間見る店々を楽しんだ先、豊かな緑に誘われるように歩んだ向こうに佇む洗練された外観が目印の施設です。

(「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」航空写真)
一歩館内に足を踏み入れれば、そこは洗練された静穏な設えに心安らぐ緑景のラウンジが。上質な空間は、思い描いていた憧れの軽井沢でのリゾートライフがここから始まることを一瞬で知らせてくれます。
“軽井沢の四季の美味”を心ゆくまで味わえる本格レストランでは、バータイムの利用も可能。オーセンティックな雰囲気の中でグラスを傾け、軽井沢を愛した文豪たちに想いを馳せるのも愉しみになりそうです。

(「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」RESTAURANT & BARの一角)
軽井沢でのひと時にプライベートタイムを過ごす客室も「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」の自慢のひとつ。窓外の緑景と木調の設え、自然の中に身を置いているかのような憩いの寛ぎ空間に心が落ち着けば、翌日のアクティビティへの英気も養われることでしょう。

(「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」の客室(80Aタイプ・1Bedroom))
軽井沢でのアクティビティといえば、やはりゴルフ。一度は訪れてみたい名門ゴルフ場が至近にあるのも格式あるリゾート地ならではです。あるいは、テニスに汗を流したり、施設から徒歩圏内にある「ハッピーバレー(幸福の谷)」「二手橋」を散策するのも素敵な時間になることでしょう。自然と文化が織りなす安らぎのひと時を満喫したあと、施設に戻ればサウナ付き温泉大浴場で癒しの時間を過ごせると思うと、いつもより足取りも軽くなりそうです。
☆「グランディスタイル ホテル&リゾート旧軽井沢」について詳しくはこちら
箱根のホテルコンドミニアム事情
次にご紹介するのは、日本有数の温泉地と名高い箱根エリア。東京都心からのアクセスは特に良好で、この地を愛し、名湯を巡る旅を愉しむ温泉好きも少なくないようです。そんな、“日常のすぐ隣にある非日常”という箱根の中でも「仙石原」は、台ヶ岳のふもとに広がる壮大なススキの群生をはじめとした自然が感じられ、温泉に寛ぐこともできる魅力的なエリアとして知られています。
こうしたリゾートとしての価値や都心からの好アクセスに加え、生活利便施設も美術館のような文化性の高い施設が集まっているという地域性に惹かれ、「この地に落ち着ける場所を持ちたい」と考える方は多いもの。そこで、東急リゾートでは、2023年に開業した「BLISSTIA箱根仙石原(ブリスティア箱根仙石原)」をホテルコンドミニアムの選択肢としてご案内しています。

(「BLISSTIA箱根仙石原」の外観)
民泊新法を利用した日本初*のホテルコンドミニアム&ホテルレジデンスとして誕生した「BLISSTIA箱根仙石原」は、気軽に箱根の温泉を愉しむことはもちろん、中長期的な滞在でじっくり腰を据えて箱根でのリゾートライフを堪能したい方にも対応した新たなリゾートの形です。
余暇の楽しみ方やライフスタイルに合わせて「ホテルコンドミニアム」と「ホテルレジデンス」という2つのシステムからご自身の理想のライフスタイルを叶えるシステムを選べる点は、他のリゾート不動産商品の持つ利点に加え、今までにない自由度・合理性をもたらしてくれると言えるでしょう。

(「BLISSTIA箱根仙石原」のレストランテラス)
もちろん、ここでの過ごし方も充実したものになるよう工夫を凝らしています。
客室はいずれも50㎡を超えたゆったりとした仕様。キッチンや冷蔵庫など、必要な家具什器備品を備え、暮らすように過ごすことができるようになっています。また、陽光の庭園を目前に望み、大涌谷の眺めを一幅の絵画のように楽しめる温泉大浴場には、大涌谷温泉をたたえ、箱根の風が心地よい露天風呂もご用意。入浴後の爽快なひと時を叶える「散策路」や「湯上りテラス」と合わせ、スパ・リゾートの贅をご堪能いただけます。

(大涌谷温泉を掛け流しの「BLISSTIA箱根仙石原」温泉大浴場)
さらに、名門ゴルフ場や芦ノ湖、御殿場アウトレットなどにもアクセスしやすく、訪れる際のメンバーやシチュエーションに合わせて様々な思い出を刻むことができるのも箱根でのリゾートライフの醍醐味。ホテルコンドミニアムを所有することで、今まで以上に箱根を楽しみ尽くす、なんていかがでしょうか。
*「ホテルコンドミニアム(38室)」と「ホテルレジデンス(25室)/2018年に施行された民泊新法を利用し、宿泊施設として貸し出すことを前提とした新築分譲マンション」で構成されたリゾート不動産商品として日本初となります。 (不動産経済研究所調べ)※システム等詳しくは担当者までお問合せください。
北海道・ニセコのホテルコンドミニアム事情
オーストラリアやニュージーランド人の口コミとソーシャルメディアを通じて“良さ”が拡がり始め、現在はアジア系富裕層にも評価されているニセコ。北海道らしい雄大な自然環境は「ダイナミック」のひと言に尽きるものです。
特に、羊蹄山の山姿は美しく、夏には様々な高原植物と野鳥が彩りを添え、冬の冠雪時には「蝦夷富士」の別名も納得の堂々たる様子をご覧いただけます。また、羊蹄山に向かい合うように広がる北海道ニセコ町の国定公園内のアンヌプリは、世界的にも有名なスキー場として知られ、スキーシーズンには多くの人で賑わっています。

(冠雪の羊蹄山)
一方、街中には国際色豊かなレストランやバーが立ち並び、ホテルコンドミニアムや最先端を備えたデザイナーズハウスなどが街並みを飾り、ニセコらしさを醸し出しています。安心・安全といった日本らしさとインターナショナルな雰囲気を享受できるのはここならではだと言えるでしょう。
そのような特徴も評価され、日本はもちろん様々な国籍の資本家や法人間で取引が活発に行われており、日本国内の経済状況に左右されず不動産の価格が維持されている傾向にあるのもニセコの特徴です。
今まではニセコ東急グラン・ヒラフエリアを中心とした開発が活発でしたが、現在はキロロ・ルスツといった他のスキー場周辺にまで開発の裾野が広がっているのも注目のポイントに挙げられます。インバウンド観光客の増加やブランドホテルの進出に加え、将来的には倶知安町経由の北海道新幹線の開通、高速道路の整備などにより、さらなる需要の拡大も期待されているエリアです。
このような背景から、「リゾートライフを満喫する場所としても良さそうだし、自分が使わないときに賃料が期待できたり利回りを見込めるのではないか?」といったことからホテルコンドミニアムの所有を検討される方も増えており、東急リゾートでは「MUWA NISEKO」「The Vale Rusutsu」の2物件をご提案しています。
「MUWA NISEKO」は、バルコニーからは羊蹄山を臨める眺望に加え、ニセコ東急グラン・ヒラフエリアのヒラフゲレンデ内に位置していることから、ホテルから直接スキー場へ出入りができるのも特徴です。また、温泉地としても知られるニセコだからこそ「温泉に寛ぐひと時をお愉しみいただきたい」との考えから設えたインフィニティ温泉は、泉質だけでなく眺望の良さも魅力のひとつに挙げられます。

(「MUWA NISEKO」外観)

(「MUWA NISEKO」インフィニティ温泉)
「The Vale Rusutsu」は、四季を通じて楽しめるルスツリゾート初のホテルコンドミニアムとして誕生。冬はスキー場へホテルから出入りできるため気軽にスノースポーツを楽しむことができ、気温が低く避暑地として適した夏は遊園地やゴルフ、ルスツリゾートキャンプ村でのキャンプ体験など様々なリゾートライフを満喫できる環境が魅力です。

(「The Vale Rusutsu」完成予想CG)
☆ 「MUWA NISEKO」について詳しくはこちら
☆「The Vale Rusutsu」について詳しくはこちら
信州・白馬のホテルコンドミニアム事情
ニセコ同様、国内屈指のパウダースノーで国内外から評価されているのが長野県の白馬村です。このエリアについては、「避暑のために訪れたことがある」という方や「スキー、スノーボードを楽しみたくて足を運んだ」という方もいらっしゃるはず。
実際のところ、白馬エリアのホテルコンドミニアムはまだ供給が少ないものの、上記のような過ごし方に加え、北アルプスの大自然を楽しみたい、ということから観光客による賑わいもいっそう活気に満ちるようになっています。
海外からの評価も高く、ニセコと同様にインバウンド需要もあり、1998年の長野オリンピック以降も訪日外国人観光客の数が増えているようです。
こうしたことから、今後の活性化が楽しみなエリアと言えるかもしれません。ホテルコンドミニアムの検討にあたっては、「冬の時期は自分たちでしっかり利用したい」という方も少なくないでしょう。そのため、スキー場に近い物件では特に、スキーロッカーを完備するほか、長期滞在のお客様が過ごしやすいようキッチンや洗濯機付きの客室を揃える傾向が見られます。
日本のホテルコンドミニアム市場の今後は?
いかがでしたか?
ここまでご紹介してきた通り、日本国内のホテルコンドミニアム市場も着実に拡大傾向にあり、今後もさらに成長していくであろうと考えられます。別荘・マンションに加えた新しいリゾートの所有の仕方は、きっと「時間を有効活用したい、自由な自分の時間も大切にしたい」といった現代人にとっても適したスタイルになることでしょう。
一方で、いくつかのリゾート不動産の仕組みが組み合わさっているため、「興味が出てきたけれど、もっとしっかり理解して検討したい!」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。そこで、東急リゾートでは、ホテルコンドミニアムについてわかりやすく解説した動画をご用意いたしました。ぜひご高覧ください。
また、ホテルコンドミニアムについてイチから解説し、現在ご案内可能な物件や代表的なエリアの特徴等についてもおまとめしたデジタルガイドブックも公開中です。(ダウンロード無料)
ぜひこちらもご活用ください。
最後に、「この点についてより詳しい説明が聞きたい」「実際に気になっている物件があるのだけど、オーナーになったら具体的にどのくらいの予算が必要で、ペイバックでどのくらい維持費の負担が軽減されるのか、実績なども知りたい」という方には個別のご相談も承っております。どうぞ以下よりお問い合わせください。
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