お役立ち情報 mizumawari_840x300

建物を長持ちさせるにはメンテナンスが大切です。住宅でも別荘でもその点は変わりません。しかし、実際にどうすればいいのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。不動産・リゾート物件にまつわるテーマについて、専門家に聞くシリーズとして、今回はリフォームのプロである東急ホームズ 佐藤さんに別荘のお手入れのポイントについて「水まわり」「室内」「外まわり」にわけてご紹介いただきました。

ふだんのお手入れをすればコスト的にもお得に

建物は長期にわたって使用するうちに自然に劣化していきますから、いずれはメンテナンス工事やリフォーム工事が必要になります。その際に、日常的にお手入れをしていた方の建物と、そうでない方の建物とでは大きな差が出ます。ふだんからお手入れをしていた方の場合には、工事箇所が深手を負っていないので工事の幅が狭くて済み、その分コスト的にお得になります。
また、新築物件の設備や機器の部品は、種類にもよりますがおよそ7~10年を超えると在庫がなくなってしまうことが多いので、その期間内に交換するのがベストです。その点でも、ふだんのお手入れによって交換のタイミングを知ることが欠かせません。

 

別荘だからこそ気を付けたいお手入れのポイント

では、別荘ならではの注意点というとどんなことがあるのでしょうか。
別荘利用の場合は「週末だけ滞在する」「夏の間だけ滞在する」というように不在期間が長くなることが多く、その間はほとんどお手入れができません。滞在初日や不在となる前日を中心に、滞在期間中にしっかりお手入れをしておくことが大切になります。
また、室内に関しても、1年に1度は畳を上げるなど細かな配慮が必要になります。滞在時、不在時を問わず、24時間換気をしたり、除湿器を使うこと等もカビや悪臭防止に役立ちます。

ここからは、建物の各部分ごとに、別荘滞在時にできる具体的なお手入れのポイントをお伝えしましょう。今回は「水まわり」です。

 

「キッチン」は定期的にお手入れを


給水は水を出したり止めたりして、異常がないか確認します。水道の蛇口を閉めた時に「ドン!」という鈍い音がすることがあります。これは「ウォーターハンマー」と呼ばれるもので、配管に無理な圧力がかかることが原因で起きる現象です。そのままにしておくと配管から水が漏れることもありますので、早めに専門業者に連絡しましょう。
排水では配管の途中に排水トラップがあります。ここが汚れると悪臭の原因になるので、長期滞在中ならば1週間に一度は掃除するとよいでしょう。
また、1か月に一度はレンジフードフィルターの掃除をしたり、コンロやグリルを使用の都度掃除することもお忘れなく。

「キッチン」のチェックポイント

□排水トラップの掃除を1週間に一度行う
□レンジフードフィルターの掃除は1か月に一度行う
□コンロやグリルは使用の都度掃除する

 

カビや腐食に気を付けたい「浴室」


浴室のお手入れではカビ対策がポイント。滞在時の基本は使ったら必ず吸水性のある素材できれいに拭いておくこと。同時にしっかり換気をして、湿気がたまらないようにします。風呂蓋の乾燥も十分に行います。木造の家ではカビだけでなく、柱の腐食にも注意してください。
浴室の排水口も、きれいに掃除して悪臭やカビ防ぎます。不在時には、カビや臭いを防止するために排水に蓋をしておくなどします。
また、パッキンやゴム栓、シャワーホースなどは消耗品なので、状況に応じて交換が必要になります。劣化していないかどうか、気をつけてチェックしましょう。

給湯器本体の汚れは、水に濡らした布を固く絞って、汚れを軽く拭きます。給水水抜き栓のストレーナーは、定期的に付着したごみを取り除きます。

「浴室」のチェックポイント

□使用後の換気、乾燥を十分に行う(風呂蓋の乾燥も十分に)
□カビは気づいたときにすぐ取る
□排水口のゴミ除去は使用の都度行う
□水洗コマ部パッキンやゴム栓、シャワーホースなどの消耗品は状況に応じて交換する

 

「トイレ」はこまめな掃除で清潔に


滞在時にはトイレ掃除をこまめに行うことが大切です。特にお子様のいるご家庭では、小水が飛散して床や壁の変色やカビの原因になりやすいので気をつけましょう。結露予防のために室内の換気を十分に行うのも効果的。長期不在の時には、必ず便器に蓋をしておくことも忘れないでください。
便器やタンク、温水洗浄便座などは、いずれ部品交換が必要になるので、不調の兆候がないか確認しましょう。

「トイレ」のチェックポイント

□結露予防のために室内の換気を十分に行う
□室内の掃除はこまめに行う(小水飛散による床壁変色の予防)
□ストレーナーの掃除をこまめに行う(水量不足の予防)

 

簡単にできる水まわりのチェック

建物のメンテナンスをすべて行おうとすると、面倒に感じてしまうこともあります。ですので、まずは手軽にできることから始めてみてはいかがでしょうか。
「キッチン」、「浴室」、「トイレ」についてのチェックポイントを意識して、別荘利用時の確認を習慣化することでカビや劣化を防げます。また、水まわりには数多くの部品や設備機器が設置されていて耐用年数に応じた交換が必要ですが、チェックポイントを利用することで異変に気が付けるようにもなります。
「水まわり」以外でも別荘はリゾート地に建つことが多いだけに、その環境に合わせた対策を行うことが重要になります。海のそばなら塩害によってサビや腐食が進みやすいことから、専用のエアコンなどの機器類に変えるなどといった塩害対策を施すことがお勧めです。
寒冷地なら結露対策として窓を二重サッシにしたり、断熱材を活用するようにします。一方、日差しの強い場所では、フローリングに紫外線をカットするコーティングを施し、窓ガラスはLow-Eガラスに替えるなどして、日差しによる劣化を防ぐ工夫も必要でしょう。

次回は「室内」のお手入れとしてこのようなポイントについて紹介します。

【シリーズ記事】
室内、床や壁、天井などのお手入れチェックポイント【その道のプロに聞く】
外まわり、エクステリア、玄関ドア・門扉、バルコニーなどのお手入れチェックポイント【その道のプロに聞く】

アドバイザー

東急ホームズ リフォーム事業部
佐藤 智美

二級建築士・インテリアコーディネーター。お客様からのリフォームでのご要望やお悩みに対し、「ご家族の住み心地の良さと高いデザイン性を心がけて提案しています。」またインテリアとの統一感を重視した収納提案も得意。

※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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