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こんにちは。沖縄在住の編集者でセソコマサユキと申します。僕が「なぜ」移住をし、「どうやって」沖縄で暮らしているか、そんなことを紹介する当コラム。夏がすごく長くて、秋は感じづらく、1月には桜が咲く。今回は、そんな沖縄の季節感について。

 

沖縄の花は1月の桜から

1月に可憐な花を見せてくれる寒緋桜

1月に可憐な花を見せてくれる寒緋桜

沖縄に暮らしてみて、内地と違うなと感じることのひとつとして「季節感」の希薄さがあると思います。たとえば春の桜、夏には濃い青空にもくもくとした入道雲。秋に紅葉し、冬に雪が降る。
僕が以前暮らしていたのは神奈川県なので雪こそ少なかったけれど、それでも季節ごとの風物詩を楽しむことができました。沖縄で暮らすことの不便はあまり感じませんが、慣れ親しんできた桜や紅葉が見られないのは、少し寂しくなるときもあります。
とはいえ沖縄にも全く季節感がないかというとそういうわけではなく、冬にはそれなりに(といっても10度以下になることはまずないんだけど)寒くなります。
移住した当初は、衣料品店でダウンジャケットなどが販売されていて、沖縄で果たしてダウンジャケットが必要なのだろうかと疑問に思ったものだけれど、不思議なものですぐに沖縄の季節感に慣れ、しっかり冬を寒いと感じるようになっていました。とはいえ、ブーゲンビリアやハイビスカスは通年咲いているし、風景に変化が少ないのです。そんななかでも季節の到来を告げてくれる花はいくつかあって、桜がそのひとつ。寒緋桜といって、内地が冬真っ只中の1月の終わりには花が咲き、各地で桜祭りが開催されたりします。2月にかけてはコスモスやひまわりが見頃になるなど、内地とはタイミングが違うので、最初は少し戸惑いましたが、すぐに桜やひまわりを1月、2月の風物詩と感じるようになりました。

 

旧暦とうちなーぐちで感じる季節

ムーチーを包む月桃の葉を採りに

ムーチーを包む月桃の葉を採りに

旧暦文化が根強く残る沖縄でも、季節に関係する言葉はいくつもあります。意識してみると、確かにその通りになっていたりするからおもしろい。たとえば「ムーチービーサー」(鬼餅寒)。旧暦の12月8日(概ね翌年の1月下旬から2月上旬頃)に、月桃の葉に包んだお餅(ムーチー)を食べて子どもや家族の健康を願う風習があるんだけど、そのころ特に寒くなることを表したのがこの言葉。「今年はあまり寒くならないねー」なんて油断していると、しっかり「ムーチービーサー」になったりして驚いたりしています。ちなみに子どもが生まれて初めてのムーチーは「初(はち)ムーチー」といってたくさんのムーチーを作って親戚や友人に配ります。

植物たちの生命力を感じる「うりずん」

植物たちの生命力を感じる「うりずん」

季節の言葉の中でも特に好きなのが「うりずん」。「潤い始め」が語源とされていて、冬が終わり、若葉が咲き、草花が鮮やかさを増し、大地が潤うときのこと。冬の終わりから梅雨が始まる前ぐらいの期間で、確かにその頃は大地から生命力を感じるような気がします。気候的にもまだ暑さも強すぎず、心地よく過ごせる頃で、沖縄の1年のなかで、好きな季節です。
梅雨が明けたら「かーちべー(夏至南風)」が吹き、夏の訪れを告げます。夏には「かたぶい」があり、「片降り」と書くんだけど、文字通り空の東側は晴れているのに、西側は雨が降っている、みたいな景色を実際に見ることができます。急に強い雨が降ってきて、30分ほどするとさっとあがって、また青空が顔を見せてくれる。かたぶいの後はよく虹が出るので、それも楽しみのひとつ。雨は降ってもすぐに止むし、濡れても強い日差しですぐに乾くからか、沖縄の人はほとんど傘を持ち歩きません。

写真左のほうだけ雨が降っているのがわかる、「かたぶい」

写真左のほうだけ雨が降っているのがわかる、「かたぶい」

 

季節ごとの、沖縄の楽しみ。

夏の楽しみは、やっぱり海

夏の楽しみは、やっぱり海

5月下旬から6月上旬頃に梅雨が明けてから(内地より1ヶ月ほど早い)、一気に暑さを増し、9月10月ころの台風シーズンまでしっかり夏が楽しめる。11月ぐらいまでは晴れればTシャツでも過ごせるぐらいあたたかかったりします。服装にあまり変化がないのが飽きるといえば飽きるけど、凍えるような寒さがない沖縄は、やっぱり過ごしやすい地域といって良いと思います。

風景にそんなに変化はなくても、季節ごとに楽しみ方はある。1月の桜しかり、2月にはホエールウォッチングが見頃で、3月からは「海開き」が始まる。沖縄の伝統行事の「ハーリー」(爬龍船競争)。そのハーリー鉦(かね)の音が鳴り響くと梅雨が明け、本格的な夏が訪れるといわれたりしています。夏には旧盆の頃を中心にエイサーを見ることができます。

トロピカルビーチで友人たちとビーチパーリーを

トロピカルビーチで友人たちとビーチパーリーを

僕が好きなのは「ビーチパーリー」。要するにビーチでパーティーをする、シンプルだけど、これがやっぱり楽しい。ぼくは近所のトロピカルビーチを利用したりするんだけど、ビーチによってはテントや鉄板、食材などBBQのセットが整っていて、気軽にビーチパーリーを楽しむことができます。
沖縄のひとたちはもちろん慣れていて、ちょっと雨が降ったくらいじゃどうじない。スタートはもちろん暑さの和らぐ夕方から。夏のシーズン中はどこのビーチもいっぱいになるくらい、日常的に行われるもの。今年ももう少し暖かくなって来たら、友達を誘ってビーチパーリーがしたいな。

 
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※本記事は、セソコマサユキ氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
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