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夏の暑さも落ち着くと、気持ちの良い秋空の下で紅葉を愛でたり、観光を楽しんだり、出かけたりしたくなりますね。もちろん、行楽のあとは、ゆったりと温泉に浸かり、心もカラダも解けるような至福の時間を堪能したいもの。

そこで今回は、箱根エリアの東急ハーヴェストクラブ3施設の温泉について、「東急ハーヴェストクラブRESERVE箱根明神平(旧:東急ハーヴェストクラブ箱根明神平)」のフロントスタッフで温泉マイスターでもある成嶋の「温泉浴指南とまめ知識」とともにご紹介します。

東急ハーヴェストクラブ箱根明神平フロント 成嶋修RESERVE箱根明神平フロント
成嶋 修(なるしま おさむ)静岡県熱海市出身。
趣味の温泉好きが高じて2008年に静岡県認定の温泉マイスターの資格を取得。
その後温泉入浴指導員の資格も取得している。
休みの日は箱根周辺の温泉巡りを欠かさないほど。

箱根の温泉の歴史〜古くから愛されてきたその理由


今ではすっかり観光地や別荘地といったイメージが定着した箱根ですが、古くから「湯治場」として旅人や歴史上の人物などを癒してきた場所でもあります。

江戸時代に東海道が整備される以前は、湯坂道が箱根山越えのメインルートとされており、その街道沿いには、湯本、芦之湯といった温泉場がありました。さらに、七湯道沿いに、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、塔之澤がひっそりと佇んでいたそうです。
「山越えする人たちにとって、この温泉はきっとなくてはならない“休息の場所”だったのでしょう」と成嶋。

これらが箱根七湯として広く知られるようになったのは、三代将軍の家光の時代のことだそうです。
徳川家康が熱海温泉から献上湯を取り寄せたことは有名ですが、家光の時代には箱根七湯のひとつ「木賀温泉」から献上湯が行われるようになり、その後、湯本や塔之澤、宮ノ下などでも献上湯が行われるようになりました。それが、江戸や沿道の人々へと広まり、箱根温泉の名前が知られるようになったというわけです。
この地を日本屈指の温泉地として知らしめたのは、徳川家のおかげとも言えそうですね。

さらに明治時代になると、外国人向けのリゾートホテルが登場。
やがて日本人実業家たちが箱根に次々と別荘地を構えたことで、さらに温泉地として発展を遂げていくことになります。

現在では箱根十七湯と呼ばれるほど多くの温泉が掘削され、多くの人々が日々箱根の湯を訪れています。

箱根神社 社殿

(箱根神社 社殿)

温泉マイスター曰く「箱根は温泉天国」


箱根という限られたエリアの中に20種類に及ぶ泉質の異なる温泉を楽しめるのが箱根の魅力。そんな環境について成嶋は、「温泉天国と呼ぶにふさわしい場所」と表現します。

「単純泉や塩化物泉、硫黄泉など、一般的に知られた泉質はほとんど箱根にあると言ってよいでしょう。そんな全国的にも希有な箱根の温泉地を『温泉のデパート』と表現する人もいるほどです」と、成嶋。

箱根の温泉が多くの人々に深く愛されているのもうなづけますね。

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箱根エリアの東急ハーヴェストクラブ3施設〜その温泉の魅力は?


現在、箱根エリアには3施設あり、施設の雰囲気も温泉もそれぞれ特徴や趣が異なります。
各施設の特徴をご紹介していきましょう。

最上階に位置し、箱根の四季を味わう〜東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園

箱根の自然に抱かれた湯のリゾート「東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園」。箱根外輪山や仙石原のススキを望む「池に浮かぶように佇む」リゾートです。

充実した共用施設と19タイプのバリエーション豊かな客室をご用意。ご夫婦をはじめ、三世代やグループ、ペットと一緒のご利用にもおすすめです。また、ペットも温泉が楽しめる「ペット専用温泉」もご用意しています。

東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園

(東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園)

温泉マイスターの「ここがオススメ」

東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園」では、新姥子温泉を引き湯した無色透明の単純温泉で、泉質は弱酸性、低張性、高温泉。優しいお湯なので、老若男女にオススメです。

寝湯やジャグジーなどの変わり湯もあるので、ファミリーで温泉タイムをお楽しみいただけることでしょう。

(「やまなみの湯」)

東急ハーヴェストクラブ箱根明神平は、「RESERVE箱根明神平」にリニューアル

※東急ハーヴェストクラブ箱根明神平は、2023年7月11日のチェックアウトをもって営業を終了いたしました。
開業以来多くの会員のみなさまにご利用いただきましたことに深く感謝を申し上げます。

RESERVEシリーズとは、厳選したホテルの客室をリザーブし、ハーヴェストスタイルで楽しむ預託制会員権のこと。中でも「RESERVE箱根明神平」は、2023年に惜しまれつつ閉業した「東急ハーヴェストクラブ箱根明神平」を大規模リニューアルし、nolブランドとしてオープンした「nol hakone myojindai」のうち10室をリザーブしてご用意いたしました。

ここでなら、「自然らしく、普段通りに、その地域を楽しむホテル」というコンセプトのもと、どこでも深緑の潤いを感じられるゆっくりと時が流れる麗らかなリゾートライフをお過ごしいただけることでしょう。

「RESERVE箱根明神平」スタンダードタイプ(露天風呂付)

(「RESERVE箱根明神平」スタンダードタイプ(露天風呂付)なら、お好きなタイミングで温泉を独り占めすることも!)

温泉マイスターの「ここがオススメ」

源泉が近い「RESERVE箱根明神平」。その特徴は何と言っても「温泉の鮮度の良さ」です。泉質は、単純温泉、アルカリ性低張性温泉(カルシウム ナトリウム塩化物 硫酸塩泉)。

単純温泉といっても様々な成分を少しずつ含んでおり、湯温を40℃ぐらいに設定しているので、長い時間ゆっくりと浸かれ、入浴しやすい温泉です。

「山桜の湯」

(「山桜の湯」)

ゆとりある、寛ぎの空間〜東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠

約三千坪の広大な敷地に池を囲むように建つ「東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠」。
箱根外輪山の稜線を望み、清流「早川」のほとりに佇んでいます。約半数のお部屋には温泉露天風呂を設置。大人の上質な寛ぎを堪能いただけることでしょう。

東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠

(東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠)

温泉マイスターの「ここがオススメ」

東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠」では、大浴場でにごり湯と無色透明の湯、2つの温泉を楽しめます。

まず、露天風呂は、大涌谷温泉から引湯しており、酸性、カルシウム、硫酸塩・塩化物温泉でにごり湯が特徴。他方、内湯は新姥子温泉から引き湯した無色透明の単純温泉。その泉質は弱酸性・低張性・高温泉で、さらりとした肌触りで湯あたりしにくいのがオススメポイントです。

このように、3つの施設それぞれに異なる泉質を堪能できるのは「温泉天国 箱根」の最大の魅力。施設ごとに設えや眺望、趣が異なるので、3施設を巡り、それぞれの良さを体感していただければと思います。

VIALA箱根翡翠 温泉露天風呂

(東急ハーヴェストクラブVIALA箱根翡翠の温泉露天風呂)

知っておきたい、温泉まめ知識


では、ここからは温泉マイスター成嶋の「温泉をより満喫するためのまめ知識」をご紹介したいと思います。

箱根甲子園露天風呂付温泉大浴場から見た秋

(東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園の露天風呂付温泉大浴場から見た秋の様子)

その1:正しい温泉入浴方法とは?

入浴時の温度差は体に大きな負担をかけてしまうもの。湯船に浸かる前や体を洗う際には、足→腕→お腹→肩の順でかかり湯やシャワーをかけるようにしましょう。

また、内湯に先に入って体を温めてから露天風呂に行く、という流れがオススメです。特に冬場は温度差が激しくなるので、さらにご注意ください。

その2:温泉地での過ごし方

「ホテルに着いたらすぐに温泉に入りたい!」という方も多いかもしれませんが、お部屋で1時間くらい休憩を。その間に水分補給をし、「入浴の準備」をするのが良いでしょう。食事の後に入浴する時も1時間程度休んでから入るのがオススメです。

また、温泉で体が温まり代謝がアップした湯上りは、マッサージを。こりもほぐれやすく体も軽くなります。

その3:泉質とは?

温泉には「温泉分析書」というものがあり、そこには泉質についての詳しい記載があります。すべてを知るのは大変ですが、女性なら「遊離成分」の項目に記載されている「メタケイ酸」の値に注目してみてください。
この数値が高いほど、“美人の湯”と言われています。

「箱根のほか、各地の温泉を愉しむ際にも、参考にしていただければと思います」と成嶋。

いかがでしたでしょうか?
「温泉天国 箱根」で、心からの安らぎと寛ぎを満喫していただければと思います。

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