皆さんこんにちは。別荘コンシェルジュの村瀬です。
リゾートを身近に感じながら、セカンドハウスの生活や移住生活を満喫しているかたにお話を伺う「Villaの達人」シリーズ。今回は、東京都内を中心にレンタルオフィス事業を展開する、株式会社アイオス、代表取締役の渡辺完勇さんにお話を伺いました。2年前から、リゾートエリアで仕事を行う「ワーケーション」を検討し、昨年には山中湖・河口湖エリアの「富士桜別荘地」に別荘を取得。いち早く「ワーケーション」を実践する渡辺さんの体験をご紹介します。
レンタルオフィスの先駆者、ワーケーションもまずは自ら実践
―1年くらい前に買われたそうですが、もともとワーケーション目的だったのですか?
私どもの会社は、主にベンチャー企業向けにサービスオフィスを運営しているため、若いオーナーの方や社員の方と接する機会が割と多いんですね。そこでリモートワークやテレワークに関しても前からいろんな情報が入ってきていました。
それに加えて、働き方改革という国としての動きがあることや特に都心の気候温暖化の流れ、あとはIT関係、特にネットワークが非常に充実してきたといった背景を踏まえ、これからはワーケーションが活用できるのではないかと考え初めました。具体的にワーケーションができる場所を探し始めたのが2年前からです。
―当時はまだ「ワーケーション」という言葉は一般的ではなかったですよね?
そうですね、むしろワーケーションという言葉が後からついてきたという感じです。(笑)
私どもはもともと40年前くらいからサービスオフィスを提供しており、今回リゾートで働ける拠点を作ろうと、リゾートサテライトオフィス計画を検討し始めたのですが、まあそういったものが果たして皆さんに理解されるかどうかテストしたいという気持ちがあったんです。そのためには、まず自分で体感・体験してみようと。こういうリゾート地で果たして一般業務が支障なくできるのかどうかと。
利便性を備えたリゾート地として富士エリアを選択
―この富士エリアを選ばれた理由はなんでしょうか?
まずは、東京からのアクセスが車、電車で1時間とか1時間半位のエリアで探し始めました。北だと軽井沢、それから西側になりますと箱根や富士五湖周辺が候補にあがりました。
富士エリアに決めたのは、その中でも車でも電車でもバスでも来られるという点ですね。それと、東京に近いわりに、夏の気候が涼しいということでしたね。
例えばこの夏も、今日あたりなんか20度ちょっとぐらいしかないわけですよ。寒いくらいですね。東京から1時間ちょっとで来られて10℃以上も違うというのは、やっぱり素晴らしい環境ですよね。
―(画像を見て)壁に富士山のお写真も飾っていらっしゃいますね?
あ、はい。これは私が撮った写真です。私は結構登山が好きでして。
富士山は、もう10何回登ってます。日本のシンボルでもありますし、嫌いだという人もあまり多くはないんじゃないか、ということでこのエリアがいいかなと。
―富士エリアの中でこの別荘に決められた理由を教えてください
1番の理由は、管理体制ですね。真冬になりましたらこのへんは雪も降るんですけども、除雪もきちっと管理会社がやってくれるのは安心でした。都心で管理のしっかりしているマンションを選ぶのと同じ事かと思います。
リゾート環境を体感するための一戸建て
―最初から一戸建てを探されていたのでしょうか?
都心だとマンションでの生活をされている方も多いですよね?そういう人がリゾートサテライトに来た時に、またマンションか、ということよりも、一戸建てでその雰囲気を味わっていただいた方が良いなと思って一戸建てを探しました。
後は、こういうリゾートに来た時のワークルームというのは、やっぱり私は自宅とは雰囲気を変えるべきだと思うんです。そばに自然が自由に見られてですねえ、周りが、ここもそうなんですけれども、森林浴ができるようなとこですね。そういう部屋をちょこっと作ってあげるだけで、大変快適ですよね。本当にストレスフリーだと思います。
―そちらの物件には薪ストーブがあるんですよね?
はい、燃えてる火を眺めながらぼーっと過ごす、というのは、やっぱりこういうリゾートでないとなかなか体験できないのではないかと。薪ストーブは、出来れば実現したい条件の一つでしたが、今回はいい物件に巡り合えました(笑)
1時間半の通勤時間が自然の中での散歩の時間に
―お仕事をされる日の1日の過ごされ方を教えていただけますか?
朝7時頃、この富士山の麓を、1時間から1時間半ウォーキングしています。
大体1日5キロぐらい歩いています。
東京では、3年前に会社から1時間半くらいのところに引っ越しをしまして、毎日満員電車で通勤をしていたんです。
それがここにくると同じ時間を自分の健康づくりにいくらでも使えるんです。
その後は、会社のネットワークに繋いで、今日の仕事の段取りをしたり、社員の予定をチェックして仕事を始める感じですね。インターネットさえあれば、確認をいちいちしなくても色々なことがチェックできますからね。
小鳥の鳴き声を聞きながらパソコンと向き合う
―通勤時間が無くなる分、ゆっくり寝ていたくもなりそうですが、、?
こういうとこに来ますとねえ、夜なんかもう人の声も聞こえない。自動車の騒音もない、もう本当に静かなんですね。そうなるとね、睡眠もかなり深い眠りがとれるんです。朝も小鳥に起こされる感じですね。これもリゾート地のいいところですよね。
夜でもあんまりテレビなんか見ないですよね。都心では星なんかほとんど見えないのが、この富士桜に来ましたら満点、星だらけですからね。
―お仕事は今いらっしゃるお部屋でされているのでしょうか?
そうですね、今はワークルームがないもんですから、このパソコンをテラスに持っていったりもしています。いろんな小鳥たちが飛び回っていて、その小鳥の声を聴きながら仕事をしていると、都心の事務所にいるときとは全く違う発想が出てきますね。
これは想像していた以上に、自然の中で仕事をするというのはいいなと実感しましたね。
週末だけの滞在はもったいない、最低でも1週間
―1度の滞在はどれくらいの期間なのでしょうか?
私はだいたい1週間のうち4日間こっちに来ています。これね、やっぱりIT環境が整っているおかげですよね。2日や3日のリゾート生活ではもったいないと思います。
本当は10日くらいはいたいですが、最低でも1週間ここにいたら相当リフレッシュできると思いますよ。リゾートサテライトで月曜から金曜までテレワークをし、なおかつ土日にはゆっくりとリゾートらしい雰囲気を楽しんで、日曜日に帰ると。月曜からもまた自分の会社に行って頑張ろう、とこういう雰囲気になると思う。
東京にいる時も、またあのリゾートサテライト行けるなんて思うとね、もうワクワするのではないかと。
やっぱり周りを見ていますと、金曜日の夜から来て、日曜日の午前中にはあたふたと帰っていくという姿も見かけますが、今はその過ごし方だけではない選択肢が選べる状況だと思います。
ワーケーションでも人と繋がることが出来る
―ワーケーションを実践されたご感想はいかがでしょうか?
以前は、紙の書類を見ないと進まない仕事も多くありましたが、私どもは去年から電子決裁などに切り替えを行っており、今は全部ネットワーク環境から書類を見る事が出来ます。
これからはね、どこの会社でも今回、コロナ禍での経験からみんなそれが当たり前になってきますよね。ですから、これからワーケーションもテレワークも当たり前のことになっていくと思いますよ。
もちろん、すべてがテレワークで解決はできないと思いますけどね。全部オンラインだけでっていうのよりは、必要な時はやっぱりface to faceのコミュニケーションをとることも大事ですよね。
ただ、メールなどの文字上のコミュニケーションだけではなく、今こうして使っているテレビ会議システムなんが普及し始めた事で、顔が見えるようになりましたよね。これで人間関係は十分維持出来ますね。
―今、ワーケーションをご検討される方へ何かアドバイスがあればお願いします。
やっぱり自然の環境の中で、仕事ができるというのは本当に発想が違ってくると思います。また、先ほども申し上げましたが、やはり自然を楽しめるワークルームをぜひ用意していただきたいですね。
ぜひ、若い人なんかに特におススメしたいですね。常にね、精神的にこうなんといいますか、いろいろな重圧の中で仕事してると思うんですよ。それがこのリゾートサテライトに来てね、解放されて自然の中にいて、なおかつパソコンがあればきちんと人とも繋がってるとなればですね、疎外感は全くなく、豊かになると思いますよ。
家族で来たとしても、庭でバーベキューをしたりそういったリゾートとしての楽しみ方もありますしね。
いかがでしたでしょうか?今回は、山中湖・河口湖エリアの「富士桜別荘地」でワーケーションを実践する渡辺さんにお話を伺いました。
リゾート地で仕事をすることの魅力と、これからを見据えたアドバイスなど、お読みになった皆様には「自分もワーケーションで楽しみながらより豊かに働きたい」というお気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
渡辺さんのように不動産に精通された方ばかりではないと思いますので、どんなエリアが自分にむいているのか、自分の過ごし方にはどんな物件が向いているのかなど、気になる方はお気軽に別荘コンシェルジュまでお問合せください。