暮らし術 4稲穂とS660

八ヶ岳で “スタイル” のある田舎暮らしを実践している、友枝 康二郎さんのエッセイをお届けします。第8回は、収穫の季節を迎えた八ヶ岳の味覚を巡ります。

八ヶ岳山麓の原村には、標高1,000m前後に八ヶ岳中央高原が広がっています。

広大な丘陵地の八ヶ岳中央高原は、畑が多く、高原野菜の産地としても知られています。さまざまな農作物の畑は、綺麗に手入れされていて、素晴らしい景色の要素になっています。
セロリ、パセリ、ブロッコリー、キャベツ、レタス、そば、ひまわり等々、道を走れば農作物植物園の様です。そして八ヶ岳は、夏から秋にかけて、野菜、米、そば、果物、キノコ、山菜など、味覚の季節なのです。

僕らのお店Heart Villageの周りもセロリ畑が広がり、晩夏の季節には、セロリの中にお店が浮かんでいるような感じです。そば畑も向かいにあって、真っ白で小さな花がとても綺麗です。夏のICON的なヒマワリも、この季節には枯れて、種の収穫を迎えます。

僕らのお店Heart Villageの周りもセロリ畑が広がり、晩夏の季節には、セロリの中にお店が浮かんでいるような感じです。そば畑も向かいにあって、真っ白で小さな花がとても綺麗です。夏のICON的なヒマワリも、この季節には枯れて、種の収穫を迎えます。

八ヶ岳中央高原の真ん中を南北に通るのが「八ヶ岳エコーライン」という八ヶ岳西麓広域農道。
首都圏への農作物の輸送や農業振興を目的として開通され、農道沿いには、セロリ畑や水田等が広がり、広大な高原は農作物の宝庫になります。特にセロリは生産量日本一で、原村のセロリは、品質が良くシャッキリ甘い食感です。

中央高原の農作物は地区によって育てるモノが違います。
茅野市寄りの地区は水田での稲作が多くて、その間を八ヶ岳へ向けてまっすぐに通る農道を愛車で走ると、最高に心地良いのです。
地元で採れた新米も気軽に買うことができます。

原村の道は、こうしたまっすぐな農道が多いのでプチ北海道と例えられることもあります。

原村の道は、こうしたまっすぐな農道が多いのでプチ北海道と例えられることもあります。

また八ヶ岳エコーラインは富士見高原、蓼科高原、八ヶ岳ズームライン経由で中央自動車道諏訪南ICを結ぶ観光道路でもあり、その周りには、観光施設や飲食店が並んでいます。

 

地元の新鮮野菜を活かしたメニュー

八ヶ岳山麓の食材と水と環境を求めて、首都圏から移住してきてお店を開く方も多いので、おいしくて環境の良いレストランやカフェがたくさんあります。平日に僕ら夫婦は、そういったレストランやカフェを巡る、ランチドライブを楽しんでいます。信号も殆ど無く、交通量も少ないので、ドライブには最高で、原村から清里までランチに行くこともしばしば。
八ヶ岳周辺の僕のオススメのレストランやカフェを逐一紹介すると、それだけでグルメ本ができてしまうくらいお気に入りのお店はありますが、その中でも最近のお気に入りのお店を紹介しましょう。

 

ピザとパスタのお店「サンロクカフェ」

八ヶ岳山麓で、こんなにおいしいイタリアンが食べられるなんて本当に幸せです。

八ヶ岳山麓で、こんなにおいしいイタリアンが食べられるなんて本当に幸せです。

わが家から車で10分の距離にある「サンロクカフェ」は、今年に本格オープンした、ピザとパスタのお店です。
お気に入りは、原村の新鮮野菜を使った野菜のピザです。ピザランチは、前菜、スープ、ドリンクが付きます。すべてのメニューに新鮮野菜が使われていて、パスタは日替わりで、いろいろなソースが楽しめます。金土日は、22時までBarTimeもやっているので、今度は妻に運転して貰って行きたいなあと思っています。

 

古民家カフェ「まっさんち」

鎌倉のカフェで人気だったメニューが、八ヶ岳山麓で食すことができます。

鎌倉のカフェで人気だったメニューが、八ヶ岳山麓で食すことができます。

サンロクカフェから、さらに数分下った集落の中にある、古民家カフェの「まっさんち」。
鎌倉のカフェに勤めていた奥様が移住して始めた古民家カフェは、サンロクカフェのオーナー夫婦がよくランチを食べに行くと言うので、教えて貰いました。レストランオーナーが、進めてくれるだけあってとてもおいしいです。

 

カフェ「デザートムーン」

すべて野菜を使った料理が綺麗に並ぶ、マクロビのランチプレート。

すべて野菜を使った料理が綺麗に並ぶ、マクロビのランチプレート。

中央高原を蓼科の方へ行くと、またいろいろなおいしいお店があります。
カフェ「デザートムーン」は八ヶ岳が一望できる景色の良いロケーションに佇む一軒家!平日の昼でも、地元の奥様たちで賑わっています。
月替わりメニューの野菜を中心とした創作ランチプレートは、おいしいので、月が変わらないうちにもう一度食べに行ったりもします。
奥様が一人で料理をつくり、ご主人が配膳と自家焙煎のコーヒーを担当。ご主人のいれるコーヒーもとてもおいしいです。

 

マクロビオティックレストランカフェ「manaya」

店構えや内装は質素なのに、野菜料理は本格的!このギャップが良いんだろうな!

店構えや内装は質素なのに、野菜料理は本格的!このギャップが良いんだろうな!

ベジタリアンの友人に連れて行って貰った、「manaya」は松本の県道から小さな路地を入った所にあります。
松本や原村で採れた新鮮な野菜を使った料理が、こんなにも繊細でおいしいなんてビックリ!ディナーのメニューは、野菜懐石料理と言えるほど、盛り付けも器も美しいです。贔屓にしたいお店として殿堂入りです。

 

新鮮野菜を欲しいときに買う

最近の原村界隈で人気スポットと言えば「たてしな自由農園」です。原村店は別荘地エリアからも一番近いお店なので、僕らもご贔屓しているお店です。この界隈のレストランのオーナーさんたちも食材を調達に来るほど新鮮な野菜が豊富。
蓼科の別荘地の方や、小淵沢、大泉、清里の移住者の方も、新鮮でおいしく、そして安い高原野菜を求めて買い物に来ます。
野菜や果物がケース単位で売られているのも、移住した人や別荘に住んでいる人たちに人気があります。
週末別荘で過ごして、帰るときに、クーラーバッグ一杯に野菜を買い込む友人もいます。
「そんなに買って、お土産にするの?」
「いえいえ、家族で食べるんです!東京で買うより新鮮でおいしくて安いんだもん!」
また私の知人で、ここの野菜を毎日食べれるような暮らしをしたいからと原村に別荘を建てた方もいます。
八ヶ岳ライフのきっかけが、おいしい高原野菜というのも、なんだかヘルシーで楽しいですよね。

ここに買い物に来ると、新鮮でおいしそうな野菜や果物が売っているので、ついつい買い込んでしまいます。花も原村の特産物です。

ここに買い物に来ると、新鮮でおいしそうな野菜や果物が売っているので、ついつい買い込んでしまいます。花も原村の特産物です。

野菜がおいしくて安いので、ベジタリアンでなくても自然と野菜中心の食事になります。
移住したての頃は、仲間と農地を借りて、無農薬野菜を育てたりしたこともあるのですが、育つまでは、水やり、雑草抜きなど手間暇かかり、やっと収穫できるときに全部鹿に食べられたりと散々で、たてしな自由農園のようなお店で、新鮮な野菜を欲しい時に買った方が良いと言うことに気付きました。

自由農園で買った新鮮野菜たち。

自由農園で買った新鮮野菜たち。

 
八ヶ岳山麓の道を歩くと、山栗が落ちていました。
秋が段々と近づいて来たんだなあと実感します。稲穂が黄金色になり、森には秋の山菜やキノコが豊富になってくる。
味覚の秋、収穫の秋の訪れと同時に、冬支度を早めに済ませなければならない季節にもなってきました。
次回では冬支度についてお届けしたいと思います。

10道の山栗
 
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※本記事は、友枝康二郎氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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