暮らし術 でも来週こそは、きっと、晴れてね。

今年の秋は、いったいどうしちゃったんでしょう。
雨ばかり、台風ばかり。しかも週末直撃系ばかり!

週末田舎暮らしは、週末の天気がものすごーく大事です。
全国の週末田舎暮らしのみなさん、そうですよね?ね?

晴耕雨読とはいっても、限られた週末田舎時間が「雨読」ばっかりになってしまうのは残念です。本は東京でも読めるけど、野良仕事は南房総じゃないとできないんだよなあ!

でも、娘のマメから「雨だし、早く南房総に行きたい。あの空気が吸いたい」と言われたときは、なんかジンとしましたね。雨に降りこめられている時だからこそ、南房総がいっそう恋しくなるのかもしれません。くさくさするし、ぱあっと飲みに行こう!というようなかんじで、ぱあっと田舎に行こう!という気分になるような。んじゃ行くか、と腰をあげると、マメは机の上の宿題をがさっとリュックに詰め込んで、「雨は道が空いてるよママ」と嬉しそう。

そだね。
雨耕雨読しに行くか。

そして本当に空いてました。アクアライン前後車の気配もない!笑

そして本当に空いてました。アクアライン前後車の気配もない!笑

 

雨なのに行くの?
東京で過ごせばいいんじゃないの?
と思われることでしょう。

もちろん、雨にかこつけて在京を決め込み、東京の用事をまとめて済ませるときもあります。
でも基本的には、何だか、行っちゃう。

わたしがただの変人だからなのかと思いきや、南房総エリアで二地域居住をしている友人たちも、雨の南房総に来ているらしい。SNSをのぞくと、「南房総、雨すごい」とぼやいている人が複数人いて、あらら台風接近中なのにこっちにいるなんて物好きねーと思っちゃう。
自分のことを棚に上げてね。

この方の家はうちからほど近い。ほとんど同じ景色を見ています。

田村さんの家は、うちからほど近い。そうそうこの日はこんな空模様でした。

 

この方もだいーぶ近い。家の中でできるタイル貼り作業をしていたようです。青色が綺麗!

成田さんもだいーぶ近い。家の中でできるタイル貼り作業をしていたようです。青色が綺麗!

 

この方は富津にお住まい。流しをこんなにぴかぴかにした模様!笑

菅原さんは富津にお住まい。流しをこんなにぴかぴかにした模様!笑

雨だからこそ家の中のことをしよう、といった計画もあるんでしょうけれど、それより何より、おそらく暮らしのリズムがそうなっているんですね。
「平日東京⇔週末田舎」というリズム。

誰に課せられたわけでもなく、勝手にこんな暮らしをしている人ばかりですから、「晴れているから行こう」「雨だと行きたくない」といった話ではなく、夕食は食べるでしょうというレベルで迷わず南房総に来ているんだと思います。

……そうそう。
『二地域居住』という言葉の定義、みなさんご存知ですか?
別荘暮らしと同じようなもんでしょ、と思われていますが、一応こんな風に定義されています↓

「二地域居住」とは、都市住民が、本人や家族のニーズ等に応じて、多様なライフスタイルを実現するための手段の一つとして、農山漁村等の同一地域において、中長期(1~3ヶ月程度)、定期的・反復的に滞在すること等により、当該地域社会と一定の関係を持ちつつ、都市の住居に加えた生活拠点を持つこと。
セカンドハウスは含むが、避暑・避寒は含まない。

これは、2004年に国土交通省・農林水産省が出した報告書「半定住人口による多自然居住地域支援の可能性に関する調査」の中での一文です。

大きなポイントは「当該地域社会と一定の関係を持つ」ということと、「避寒・避暑は含まない」ということ。つまり、自分や家族だけが内輪で楽しむものでもなく、いい季節だけを楽しむものでもなく、暮らしのいろいろをひっくるめて経験する形だということなんでしょうね。

別に定義に則って生きているわけじゃないけどね。

台風接近中にもかかわらず、わざわざもうひとつの家に移動して暮らす二地域居住仲間に限って言えば、いいとこどりした楽しみ方というより、雨だろうがハプニングだろうが膨大な草刈りだろうが何でも楽しく感じるスキルが高い、という気がします。
雨の音を聞きながらひとりでぴかぴかに流しを磨いちゃって喜んでいる菅原さんの顔を思い浮かべると、もうほんとそう思う!笑。

また、前回の台風では南房総でも高潮の被害などが大きく、友人たちの家も大打撃を受けているようで心を痛めています。ひどい天気の時には、自分の家のことも心配ですが、同じエリアで被害に遭った人のことが特に気になりますよね。すぐにでも飛んで行って復旧の手伝いがしたいという思ったり、それが叶わなくて悶々としている時に別の友人が助けに行っていることを知ってほっとしたり。なんというか、心の中でいつもこのエリアと共にいるような感じです。

水量の増した川。海も、川も、突然表情を変えるから。

水量の増した川。海も、川も、突然表情を変えるのを目の当たりにする暮らし。

 

こうして心配ごとが倍増しになったりするけど、だからこそ、愛情も倍増しになる。
ありがたいことに、愛情ってわりと青天井なので、注げるものが多ければ多いほど暮らしが豊かになるのかもね。

晴れてて気持ちがいい日は、どこにいたって元気が出ますが、雨の日こそしっとりと暮らしと向き合って、改めてそんなことを考えたりします。

ね、カエルくん。木目に擬態してるけど、キミはそろそろ冬眠かね。

ね、カエルくん。デッキの木目に擬態してるけど、キミはそろそろ冬眠かね。

 

そんなわけで、雨で南房総で何しよう、という話ですが。
室内作業系の方々を横目で見ながら、わたしとしては雨続きだと「雨でも外に出ようか」って気になってきます。

ずぶ濡れを厭わず?
いやいや、ずぶ濡れにならずに、ね。

恥ずかしながら、わたしったらごくごく最近、初めてレインウェアというもののすごさを自覚したんですよね。
もちろん、コンビニでも売っている透明の雨具ならたまに着ることがありましたが、だいたいは傘を差すか、面倒だから濡れちゃってもいいや、と適当にしのいでいました。

それが先日、一気に意識が変わることがあったんです。
主催するイベントの日が雨天決行となり、NPOのメンバーから「ちゃんとした」レインウェアを借りて外の巡回をしてみたところ、その快適さがハンパなくてびっくり!

「南房総ロゲイニング」というイベントでした。地図を見ながらポイント地点を回って、得点を競うもの。雨なのに地域内外から100人も参加してくれました!で、参加者の見回りをしたというわけ。

「南房総ロゲイニング」というイベントでした。地図を見ながらポイント地点を回って、得点を競うもの。雨なのに地域内外から100人も参加してくれました!で、参加者の見回りをしたというわけ。

 

ちゃんとした靴、ちゃんとしたレインウェアがあれば、雨がストレスに感じないんだね! この感覚を知らないままこんな歳まできちゃったなんて残念すぎる。

スタッフで山の見回り。ちゃんとしたレインウェアがあれば、雨がストレスに感じないんだね! この感覚を知らないままこんな歳まできちゃったなんて残念すぎる。

水が浸みこまない格好で、雨の中を両手フリーでわしわしと歩くのって、本当に気持ちがいいんですね。ワンランク上の自由を手に入れたような気分になります。今まで雨具に何の関心も持たなかったなんて本当に愚かでした。モノを増やしたくないという気持ちがあるのでいつもちょっとずつマッチョにガマンしてしまうんですが、それも時と場合によるな。「これからは雨の日は、東京でもレインウェアを来てまちなかを闊歩したい」と鼻息を荒くしていたらみんなに笑われましたけどね。
最近は、雨の日の駐車場の警備員さんの格好を見ながら、「あらいいもの着てる!」と目がハートになっています。あはは。

で、早速購入して、週末にレインウェアデビュー。

オススメされていたゴアテックスと迷った末、軽量のナイロン製を選んでしまった。でも充分いいです。

オススメされていたゴアテックスと迷った末、軽量のナイロン製を選んでしまった。でも充分いいです。

 

何がいいって、着ると本当に濡れないことですね。
これが当たり前のようで、そうでもない。
チープな雨具のストレスって、着ていても何となく濡れてきちゃう不快さだったりするわけで、だからあまり着たくないと思っていたのだと改めて認識した次第。

しかしなんで濡れてきちゃうんだろう、と思っていたら「縫い目から水が浸みてくるんだよ」と友人が教えてくれました。ちょっとならいいけれど、一日中雨の中にいる場合は、快適性も体力の消耗具合も全然違ってくるんだよなあ。きっとアウトドア好きの人は、このあたりの知識も経験も滅法豊富なんでしょうね。

こういうことがあると、本当にわたしは限られた体験の中で価値判断しているんだなあ、と思い知らされます。注目していないことは軽視しちゃう。体験して実感してようやく、心が動き、まともに向き合うんですよね。

きっとほかにもいーっぱい、「知ってりゃいいのに」があるんだろうな。
まあいいや!今年はともかく、雨と仲良くなる方法を知ることができたもんな。
ちょっとずつ、知らないことを知って、どんなときも暮らしを楽しめるようになろう。

でも来週こそは、きっと、晴れてね。

でも来週こそは、きっと、晴れてね。

※本記事は、馬場未織氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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