暮らし術

とうとう6月です。梅雨です。
(これを書いている6月10日現在はまだ梅雨ではないですが、1週間後は多分もう梅雨入りでしょう!)
みなさん、変わりはないですか。

 

今年は梅が大豊作!うちだけかと思ったら、あたりみーんな大豊作。

今年は梅が大豊作!うちだけかと思ったら、あたりみーんな大豊作。

 

わたしはどうにか生きながらえています。
晴れればアチぃー、外に出りゃマスクやだー、雨だと蒸すわー、冷房も疲れるよー、つけないと寝苦しいよー、やってらんないわー、食べすぎちゃって太るわー、と息するように文句を吐いてバランスをとっています。なるべく大きな声で文句を言うと気分が切り替わって元気が出るんだよね。

でも二酸化炭素と同じでバンバン排出され続けると周りは困るだろうね、きっと。笑。

それにしても、鬱陶しいですね。雨ばっかりで。(6月10日現在は晴れっぱなしですけどね)

里山に家を持つ二拠点生活者にとって、6月はエンガチョな季節です。同じように田舎暮らしをしている人に「この時期は嫌ですねー」と言うと「ホントですねーーー」と心から賛成してくれるので嬉しくなります。雨が多いからヤダというレベルでなく、いろんな面倒が一気に押し寄せてくるんだもん。

そんなわけで今回は正直に、二拠点での梅雨のエンガチョに立ち向かう様子をお伝えしようと思います。
ただ、写真くらいは楽しいかんじでいきたいのと、食べものだけは本当に美味しい季節なので「旬の味覚の食べ方」のご紹介写真を挟んでいくかんじでいきます。
つまみ食いながら読み進めてください。

1発目は南房総自慢・安西農園のトウモロコシです。生で食べられる甘さとみずみずしさ!収穫が早く、今が最盛期です。

「トウモロコシ」1発目は南房総自慢・安西農園のトウモロコシです。生で食べられる甘さとみずみずしさ!収穫が早く、今が最盛期です。春に種まきをお手伝いしたので、なお美味し♡

 

1:カビ
まずはカビ。空気の中で泳げるんじゃないかという多湿時に1週間も家の空気が動かなければ、そりゃカビるわな。今ではどのご家庭にも常備されているアルコールスプレーやマスクは、我が家にとっては昔から「2拠点目・カビ対策道具」です。カビを吸い込まないようにマスクをし、シュッシュッシュッとアルコールを床や家具にかけまくり、あたりに白く広がるカビをふき取りまくる。

うちの場合、特にカビるのは台所の床(と菜箸。これがよくカビるのよ。栄養たっぷりなのかしら。怖、、)と、納戸と、トイレなんですよね。この3か所は断熱改修をしていないからだと思います。以前は居室の畳もカビて大変でしたが、2017年のエコリノベで畳下に気密シートを敷いてからというもの、土湿が上がってこなくなったのにはおどろきました。寝ていてもカビでくしゃみが出たり、目が痒くなったりしません。本来だったら全室断熱改修した方がいいんだよね、きっと。

そんなわけで未断熱空間のカビ跋扈と格闘し、家全体がアルコール臭に包まれてようやくカビバイバーイと安心して週末を過ごすのであります。もちろん合わせて除湿剤なんかも使うといいかもしれませんが、我が家の場合は除湿剤はすぐに満タンになってしまうので、今は使ってないです。お風呂場で除湿剤を使うようなもんだろうと想像しています。

新ニンニクの季節です。お米2合、新ニンニク1玉、お酒サッとまわして塩ひとつまみを入れて炊き込むだけの「新ニンニクごはん」。炊けたら醤油と白ごま入れて混ぜればいいだけ。びっくりするほど香り高くて上品で、平日も食べられます。これは今期のヒットレシピです!(写真は友からもらった沖縄・伊江島のニンニクです。笑。金谷のニンニクでも同じく美味しかった~)

「新ニンニクごはん」多湿な時期にぐんぐん成長する新ニンニクの、最強レシピ。友より教えてもらいました。お米2合に新ニンニク1玉、お酒サッとまわして塩ひとつまみを入れて炊き込む。炊けたらバター少々、醤油少々、白ごまを入れて混ぜるだけ。驚いたのは香りの高さと上品さ。(写真は沖縄・伊江島のニンニクです。笑。南房総のニンニクでも当然美味しくできた!)

2:竹
南房総では、GWあたりに伸びるのはタケノコの美味しい孟宗竹で、6月に伸びるのは篠竹や真竹など細い竹。この細いヤツが、特殊に怖いんですよね。
申し合わせたように全敷地内で一気に伸びはじめるし、伸びる速度が尋常じゃないし。見た目が針山のようだし。「このままにしていると竹に侵略されて人間の住む場所がなくなるかも……」という恐怖がヒタヒタと忍び寄ってきます。

竹は若い時だと手で折れるほど柔らかいのですが、ちょっと見逃すと高く太く根元が固くなって成敗するのに手間が倍かかります。我が家の裏は竹藪なので、竹が軒下に当たってぐいんとお辞儀をし、それでもめげずに伸び続けます。「家が壊れるからやめてー」と思いつつもその生命力に圧倒されます。いや圧倒されてないで裏山の手入れをしろよって話ですけどね。

これだけは写真で見せたい。梅雨時の里山。1週間前には綺麗に刈ったのになあ。

これだけは写真で見せたい。梅雨時の里山。1週間前には綺麗に刈ったのになあ。

ひとつ有名な対処法として「竹の1m切り」というのをよく聞きます。寒い時期、竹を1mほどの高さで切ると、竹の根は本体が切られていることに気づかず、春になると根が水を吸い上げて成長しようとするらしい。ところが肝心の竹は伐られているため、切り口から水分が吹き出す。それでも吸い上げようとすることで根や地下茎の養分を使い果たして、1年後に枯れてしまうんだそうです。ネットではたくさんの成功事例が掲載されています。わたしは試したけどダメだった!どなたか成功したら秘訣を教えてください。

わたしが体得した秘訣はお粗末です。
「見つけたらすぐ成敗」。
あはは。秘訣でもなんでもないわ。

草と違って竹のいいところは、若いとぽきっと折れることです。生えたてなら踏んで折る、手でもぽきぽき折れるしね。小さい子でもできるので、うちの子らは昔よく影踏みのように「竹踏み」をして遊んでいました。(妊婦で野良仕事ができない時にもやってた)

あとは鎌1本あればやっつけられます。普段は刈払い機という農機具を使っていますが、鎌とかノコギリとか鍬とか、1本あれば自然と対峙できる道具って改めてすごいなあと思います。腰に差して歩くだけで、どんな藪でも切り拓いていけるからね。シュパッと竹を刈るのは快感です。ストレス発散にもなっているみたいで、気が付くと小さな声で「おりゃ、こんにゃろ!」と言っている時があります。加齢とともに心の声がダダ洩れ傾向。笑。

「生ハムビワ」疲れた身体には美味しいものが一番よ。これはよぜむファームの丹精した房州ビワ・大房。素晴らしい出来!地元の友の真似をして生ハムと合わせてみたら恍惚の組み合わせだった…贅沢で泣けてくる。

「生ハムビワ」疲れた身体には美味しいものが一番だよ。これはよぜむファームの丹精した房州ビワ・大房。素晴らしい出来。地元の友人たちの真似をして生ハムと合わせてみたら、んもう…美味しくて泣けてくる。

 

父の日のプレゼントは毎年、ほんまる農園のご親戚のビワにしています。昔からビワが何より好きなんです。手元が覚束ない父ですが、ビワだけはどんどん剥いて食べる。嬉しい。

「父の日のプレゼントビワ」毎年、ほんまる農園のご親戚がつくるビワを実家に持っていきます。父は昔からビワが何より好きなんです。高齢でもう手元が覚束ないのですが、このビワだけはどんどん剥いて食べる。嬉しい。

3:虫
この時期から元気よくあたりをうろつきはじめるのが、虫たちです。ただ正直言って、わたしは虫全般が得意なので、虫が嫌いな人たちの苦しみに心から寄り添うことができません。同じ虫を見ても「キャー!」と慄く人と「キャワ♡」と親しむ人といるなんて、考えてみれば不思議ですね。

Gは別格として、一般的には足がたくさんあるヤツが嫌いという人が多く、そうした虫は害をもたらさなくても「不快害虫」として駆逐されます。ああ~虫のルッキズムだ~

告白します。わたし、オオゲジを家の中で見つけるとちょっと嬉しくなります。
まるでジブリの映画に出てきそうな動きなのが面白いのと、実は害虫を食べてくれるいいヤツだと信頼しているからです。以前はちょっと怖かったんですが、いいヤツだと認識してからは安心して観察できるようになり、見れば見るほどに愛着が湧いてきた次第。今では姿が見えると「そこにいたんだね、どうも」と挨拶しています。

とはいえ、こんな危機意識薄弱なわたしも気を付けている虫がいくつかあります。
その筆頭は「チャドクガの幼虫」です。ツバキ科の植物の葉の裏にびっしりとくっついている小さな毛虫です。写真はあまりに恐ろしいので貼りませんからご自身で検索してください。

10年ほど前、ヤツにやられました。南房総でホタルを見に行った時に暗闇を半そででウロウロと歩き回ったんですよね。小川の近くにいるホタルに夢中になって、もっといないかなあと探している時に事件は起こったんだと思います。思います、というのは、その時は気が付かなかったんです。帰ってきてしばらくすると腕がちょっとかゆくなり、ポチポチと湿疹ができていたので「虫に食われたのかな」と思っていたのですが、時間が経つごとにどんどん湿疹が増え、翌日には腕全体がボツボツボツボツ!と赤く固く腫れあがってしまいました。もう、腕を切り取って投げ捨ててしまいたくなるほど痒かった。たしか完治までに数週間かかったと思います。ずーっと包帯ぐるぐる巻きで過ごしてたな。

同じく、マダニも危険です。
ヤツらはそれこそ畑の中、藪の中、自然の豊かなところならどこにでもいる可能性があります。吸血前は数ミリと小さく、吸血後はぷっくりと膨らんで1~2センチにもなるそう。見つけたら無理やり引きはがすと炎症を起こすので、「たばこの火やライターで炙るといいよ」と地元の人たちから言われました。処置が遅いと潜伏期間ののちに発熱や痛み、神経症状など長く患い危険だとか。
ツツガムシ病も大変みたい。わたしはまだ被害に遭ったことがありませんが、原因不明の熱や体調不良に悩まされて病院でたらいまわしにされた後、実はツツガムシ病だと分かったという友人もいます。

こんなことがあるので、野良仕事の時だけでなく、屋外ではなるべく長袖長ズボンを身に着けるようになりました。長靴もマストです。田舎では、地元の人ほどフル装備で、シロウトほど軽装なんですよね。無防備に肌を露出して歩いていいのは、人間のために他の生物を駆逐している都市空間だけだと思った方がいいです。

他にもいろんな虫がいますし、そのことにどんどん意識がいけば「やっぱり虫は怖い!田舎は嫌」なんて方向に縮こまってしまうかもしれません。ただ、逃げ切るのって難しいんですよね。なんなら都市にもいますから。地球上からすべての虫を抹殺するわけにいかないから、虫を除け除け潔癖を求めていくと、逆に人間である自分が安心していられる場所が小さくなっていきます。

大事なのは、ヤツらを「よく知ること」だと思います。どんな習性があって、どこに住んでいて、いつどんな時にヤツらと人とは出会うのか。それが分かると対処も見えてきます。憎き虫のことなんて必要以上は知りたくもないかもしれませんが、なんなら生まれてから死ぬまでの一生を調べてみると「一寸の虫にも五分の魂だなあ」とも思えてくることも。
ただ刺されたり噛まれたりするのは勘弁なので、自分を守るために闘わないとね。個人的には殺す(のとヤツが苦しむ姿を見る)のが苦手なんですけどね、最悪シューもやむなし。

野山ではたくさんの虫たちが一生懸命生きています。ちょっと土を掘り返すと昆虫天国!人間は「虫が入ってきて困るー」なんて言ってますが、虫から見たらぜーんぶ自分の土地なはず。たまに巨大な殺戮マンに出くわすから気を付けないと!ってかんじでしょうね。

桑の実も大豊作でした!手が染まるのも気にせず収穫。これと同量くらいその場で食べてます。ヨーグルトが見えなくなるほど大量にのせてプチプチの食感を楽しんで食べるのが一番好きです。

「桑の実」一見虫っぽく見えるけどね!笑。豊作につき、東京に持って帰れるくらい収穫できました。これと同量くらいその場で食べてます。えへへ。ヨーグルトが見えなくなるほど大量にのせてプチプチの食感を楽しんで食べるのが一番好きです。

さて、これから本格的な夏。
世の中まだまだざわついていますね。海の青、空のあをに染まって楽しめる夏になるのでしょうか。海外旅行には行けませんが、海も空もひとつながり。緊急事態宣言が明けたら、まったく密でない南房総に遊びにいらしてください。
気持ちのいい場所は、存外近くにあるものです。

最後にご紹介するのは、今からが旬のアナゴです。木更津のアクアライン入口付近にある「やまよ」のアナゴ天丼。これは、美味しいです!アクアライン渋滞が落ち着くのを待つ間、ここで夕飯を食べるも吉。ぜひ。

「アナゴ天丼」木更津のアクアライン入口付近にある「やまよ」はアナゴ料理がとても美味しい。夕方のアクアライン渋滞が落ち着くのを待つ間、ここで夕飯を食べるも吉。でも満腹で動けなくなるかもしれません。アナゴはこれから8月までが旬です。

 

※本記事は、馬場未織氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
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