暮らし術 house01

こんにちは。沖縄在住の編集者でセソコマサユキと申します。僕が「なぜ」移住をし、「どうやって」沖縄で暮らしているか、そんなことを紹介する当コラム。自分の手を動かすことがあたりまえ。今回は、沖縄のDIYについて。

 

東京が桜のころ、沖縄に鮮やかな花

こんもりと咲き誇るブーゲンビリア

こんもりと咲き誇るブーゲンビリア

「石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内」という新刊を出させていただいたこともあって、3月は東京へ10日間ほど出張に出かけました。今年の3月の東京はまだまだ冬の名残があって、雪が降ったのにはびっくりしました。友人たちにも「寒いよ」と教えてもらっていたものの、まさか雪が降るとは思わなかったし、そこまで寒かった時の洋服も持ち合わせてなくてまいりました。仕事を終えて無事に沖縄に帰ると、もう半袖の陽気。日差しを浴びればやっぱり暑いけれど、風はまだまだ爽やかだし気持ちの良い気候。その空気を感じた時に「あー沖縄に帰って来たな」と、気持ちが和らぎました。

 

ものづくりがそばにある暮らし

僕の暮らす「外人住宅」

僕の暮らす「外人住宅」

さてさて、話はかわります。沖縄、というか地方は概ねそうなのかもしれませんが、DIYがとても身近に感じます。というより、DIYなんて響きの良い言葉が出てくるずっと以前から、「自分でやる」って当たり前のこと。前述の書籍の取材をしている時、離島の料理人が「お店を作るために電気や水道以外は全部(内装を)やったよ。船を直したり、畑仕事をしたり、そういうことができないと一人前のしまんちゅとして認めてもらえない」なんてことを話していました。
都会にいれば、内装工事はお金を払って業者さんに来てもらうのがあたりまえ。でも、田舎では古いお家も多いし、いちいちお金をかけている余裕もないので、自分で作ってしまおう、自分で直してしまおう、という精神が強いのかもしれません。
沖縄には「メイクマン」、「さくもと」、「タバタ」といったホームセンターがあって、いろいろな材や工具、植物などが所狭しと並べられ、休日ともなれば多くの人で賑わっています。

僕がいま暮らしているのは、いわゆる「外人住宅」という建物。戦後、軍関係者(つまりアメリカ人)向けに作られた住宅で、ざっくりと言ってしまえばコンクリートのシンプルな箱。白い壁に押入れなど木の収納はクリーム色(我が家の場合)、床はPタイル(コンクリート)。シンプルが故に「味付け」もしやすく、店舗として活用する人も多くいます。
神奈川で暮らしていた頃は、仕事ばっかりで工具なんてほとんど手に取ったことがなかったけれど、沖縄に来て、いまの家に暮らすようになってからは、少しずつDIYに挑戦してみたりしています。

大工さんと一緒に作ったカウンター

大工さんと一緒に作ったカウンター

 

カウンターと下駄箱と

一番の大作はこちらの下駄箱

一番の大作はこちらの下駄箱

最初に作ったのは確か浴室に取り付ける棚。電動のドライバーや丸のこなどの工具を買い揃えて(思っていたよりも安い)、日曜大工よろしく、週末にせっせと手を動かしました。
流石に床は大工さんに貼ってもらったのですが、デッキを作ってしまったり、床貼りから自分でやってしまう人が多くいます。僕の場合、床を貼ってもらう時に、大工さんに協力してもらってカウンターを作りました。「アングル」というL字の鉄の棒のようなものをホームセンターで購入して骨組みを作り、1面に板を貼り、天板はコンパネに、サイズを合わせて作ってもらったブリキを巻きました。カウンターはサイズが大きいので購入したり、作ってもらったりすると、どうしても高額になってしまうので、我が家のカウンターはだいぶコスト削減できたのではないかと思います。

もうひとつ大物が「下駄箱」。外人住宅には日本でいう玄関の「三和土」にあたる部分がなくて、扉を開けたらいきなり部屋、という感じ。なので、我が家では1部分だけ床を貼らずにレンガを敷いて、下駄箱を置くことで玄関ぽい雰囲気を作りました。
で、この下駄箱。とあるインテリアDIY系の雑誌に掲載されていたものを真似して作ったのですが、まー大変でした。実際の木には歪みがあって、設計図通りにパッと組み立てられるはずもなく、何ヶ月も週末を潰すことに。ホームセンターで木材を買ってきて、カットするところからスタート。金具はアンティークっぽいものをネットで購入。最後にワックスを塗って味を出して完成。
完成してみると、なんかすごい達成感 笑 
やってみれば楽しくて、自分の手を動かしたもので家が少しずつ快適になって行くのは嬉しいものです。

 

仕事と暮らしのタイムスケジュール

知人の家具屋さん「indigo」に作ってもらった棚

知人の家具屋さん「indigo」に作ってもらった棚

とはいえ、まだまだ不慣れで必要以上に時間もかかってしまうので、なかなか定期的にDIYをする時間を作ることができていないのも事実。その辺は仕事とのバランスを見ながら、自分が楽しめるような時間の使い方を見つけていきたいなと思っています。最近では、知人の家具屋「indigo」に、セミオーダーのような感じで我が家にあった雰囲気とサイズの家具を作ってもらいました。写真の棚は鍵の部分の金具はこちらで用意して、壁に設置(コンセントを隠している)できるような造りにしました。設置は自分でしたので少しDIY気分も満たされ、良い感じ。

子どもたちが遊びまわる姿を見ると、沖縄に来てよかったなと思う

子どもたちが遊びまわる姿を見ると、沖縄に来てよかったなと思う

そうやって少しずつ、自分たちの暮らしを、自分たちの手で改善していくことは、東京で仕事一辺倒だった頃には感じられなかった充足感があって、とても気に入っています。都会では考えられないような家賃で、それなりの広さの家に住むことができているのも沖縄、というか地方だからこそ。子どもたちがドタバタと家の中を遊びまわる様子を見て、沖縄に移住してよかったな、としみじみと感じます。

3月は近所で桜のみを収穫。砂糖に漬けてジュースを作った

3月は近所で桜の実を収穫。砂糖に漬けてジュースを作った

 
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※本記事は、セソコマサユキ氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
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