みなさん、こんにちは。リゾートSTYLE編集部です。
近年、海外だけでなく国内でも開発・販売が進んでいるホテルコンドミニアムですが、実際には「名前は聞いたことあるけど、いまいちどんな物件なのか分からない……」と感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ホテルコンドミニアムと代表的な他リゾート物件との違いをじっくり比較検討してみました。「リゾート会員権」、そして「一戸建て別荘やリゾートマンション」という2タイプと比べることで、ホテルコンドミニアムの持つメリットとデメリットに迫ります。
1. 「ホテルコンドミニアム」と「リゾート会員権」との比較
ここでいうリゾート会員権とは、会員制リゾートホテルを利用できる権利のことです。複数のオーナーで運営・維持費の負担と施設利用の権利を分けあう仕組みとなっており、レストランや温泉、プールなどの共用施設が充実しているを、リーズナブルに、気軽に利用できるという特徴を持っています。所有や利用の形態は会員権によって異なり、「東急ハーヴェストクラブ」では不動産として所有するタイプと、不動産の所有権を持たず純粋に利用権のみを持つタイプの2種類となっています。
では、リゾート会員権と比較したときのホテルコンドミニアムのメリットやデメリットを見てみましょう。
<ホテルコンドミニアムのメリット>
・利用したい日に確実に利用ができる
・利用時期や日数の制限が少ない
リゾート会員権と比較すると、上記2点がホテルコンドミニアムのメリットといえます。これらの違いを生み出すのは「1室当たりのオーナーが1人か複数か」という仕組みの違いです。
ホテルコンドミニアムの場合は、1室当たり1人のオーナーで、オーナーは一般の宿泊客より先に利用したい日を予約することが出来ます。
また、利用の時期や制限に関しても、まずオーナーが利用する期間が決まってから一般の宿泊客が予約できる期間が決まるため、比較的少ないといえます。ただし、物件の「賃料収入(ペイバック)の仕組み」によってこれらの制限は異なります。ペイバックの仕組みに関しては、「【ホテルコンドミニアムとは?】「ペイバック」の種類と仕組みについてご説明します」をご覧ください。
<ホテルコンドミニアムのデメリット>
・物件の購入費用がリゾート会員権と比べて高い
・エリアの選択肢が少ない
・オーナーとして利用できるのは、客室を所有するホテルのみ
ホテルコンドミニアムは先に述べたように「1室当たり1人のオーナー」です。そのため「1室当たり複数のオーナー」が設定されていることで負担が分散されているリゾート会員権と比較すると、どうしても購入に必要な資金は多くなります。
また、国内のホテルコンドミニアムは、沖縄・ニセコ・白馬・京都といったエリアで開発が進んでいますが、東急ハーヴェストクラブのように全国25施設を展開しているようなリゾート会員権と比較すると、まだ選択肢が多いとはいえません。
加えてリゾート会員権では上記のような各地での展開を強みとして、どこか1施設のオーナーになれば各リゾート地に展開する他施設を相互に利用することができる商品もあります。
2. 「ホテルコンドミニアム」と「一戸建て別荘やリゾートマンション」との比較
次に、リゾート物件の定番である一戸建て別荘やリゾートマンションと比較してみましょう。ホテルコンドミニアムとでは、どのような違いがあるでしょうか?
<ホテルコンドミニアムのメリット>
・維持管理の手間がない
・維持管理の経費を賃料収入で軽減できる
・投資的な面があるため資産価値が下がりにくい
ホテルコンドミニアムは自分が利用しない期間をホテル客室として提供し、売り上げの一部をペイバックとして受け取ることが出来ます。そのため、普段は快適に過ごせるホテル客室として管理されていますので、一戸建て別荘やリゾートマンションのご所有を検討される皆様共通のお悩みである、維持管理の手間・経済的な負担をともに軽減、あるいは解消することが出来ます。
また、一戸建て別荘やリゾートマンションでは、建物の建築年数と「眺めが良い」、「アクセスが良い」といった立地の魅力が資産価値の評価対象になります。建物についてはリフォーム等で建物の価値を維持したりといった対応ができますが、結局は購入者がどのくらい魅力を感じてくれるのか、といった点が大きなポイントになります。一方でホテルコンドミニアムの場合はその物件がどの程度の収益を生み出しているのか、といった部分でも評価されますので、ホテル運営によっては資産価値が維持されやすいという魅力もあります。
<ホテルコンドミニアムのデメリット>
・室内に私物を置いておけない
・拠点として選べるエリアが限定的
・自分が使いたいときでも予約が必要
ホテルコンドミニアムは原則としてホテルです。物件によってはオーナー用のロッカーがあることもありますが、それでも私物を室内に置いておけるわけではありません。家具や調度品もホテル指定のものになるのが一般的です。
また、一戸建て別荘やリゾートマンションであれば全国各地に別荘地がありますので、ご自身の希望に合うようなエリアでじっくりと物件を探すのは比較的容易です。しかし、ホテルコンドミニアムは海外では一般に認知された不動産商品であるものの、国内ではまだまだ開発されているエリアも限られています。一戸建て別荘やリゾートマンションと比較すると、エリア、物件数ともに選択肢は少なくなります。
さらに、一戸建て別荘やリゾートマンションは気が向いたときに足を向ければいつでも使えますが、ホテルコンドミニアムの場合はそうはいきません。自分が予め申告していなかった場合はホテル客室として提供されているので、一般の宿泊客と同様に客室に空きがあれば予約できる、ということになります。
関連記事:【購入談あり】ホテルコンドミニアムとは?|利回りからおすすめ施設まで徹底解説!
3.ホテルコンドミニアムはこんな人におすすめ
ここまで、ホテルコンドミニアムと「リゾート会員権」、「一戸建て別荘やリゾートマンション」を比較し、それぞれのメリット・デメリットを確認できたと思います。これらの特徴から、ホテルコンドミニアムがおすすめな人の例を以下に挙げてみました。
・沖縄やニセコ、ハワイといった、ホテルコンドミニアムが所在するエリアでリゾート物件を探している
・自分たちが気に入っているエリアをとことん楽しみたい
・リゾートライフでは手間の少なさを重視したい
・ある程度先まで休暇や旅行の計画が立てられる
・リゾート物件をどのくらいの頻度で利用できるかわからない
当てはまる方はいらっしゃいますか?まず希望しているエリアにホテルコンドミニアムがあるのか、という点が第一ですが、とくに「合理的にリゾートライフを過ごしたい」という方にとって、ご自身のライフプランに合わせてご利用と運用のバランスを調整できるホテルコンドミニアムがおすすめです。
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今回は、ホテルコンドミニアム・リゾート会員権・一戸建て別荘やリゾートマンションを比較しながら、具体的なメリットとデメリットをご紹介しました。同じリゾート物件であっても物件タイプごとに異なる持ち味があり、それぞれできることとできないことが異なってきます。しっかり特徴をつかみ、理想のリゾートライフを実現しましょう。