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みなさん、こんにちは。リゾートSTYLE編集部です。

これまでもご紹介してきたように、ホテルコンドミニアムとは「自分たちで利用でき、利用しない期間はホテル客室として運用できる」という合理的に所有できる不動産商品です。その特徴から、ホテルコンドミニアムを別荘として所有し、楽しんでいる方が多くいらっしゃいます。一方で「別荘として自分で利用したい場合、どのように手配すればいいの?」「ホテルコンドミニアムのオーナーにはどんなメリットがあるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「オーナー自身が利用する」という観点から見た、ホテルコンドミニアムの特徴をご紹介。基本的な利用方法やオーナーだけが持つ特典についてまとめました。

予約はどうやって取る?ホテルコンドミニアムの基本的な使い方

まずは、オーナーが自分の別荘として使う場合の流れについてご紹介しましょう。例えば、「急に休みが取れたから、明日から所有するホテルコンドミニアムに滞在して旅行を楽しみたい」といった使い方は可能なのでしょうか?

ホテルコンドミニアムの仕組みは、「自分が使わない期間をホテル客室として貸し出す」というものです。ホテル客室として運営している間は一般宿泊客の予約の関係もありますので、オーナーとはいえ「明日使いたいんだけど」と伝えても、残念ながら原則としてはすぐに利用できるものではありません。それでは、どのように予約・利用をするのかという例をご紹介します。

特定の期間はオーナーが優先的に予約できるパターン

半年先以降の宿泊は、オーナーだけが予約できるというパターンがあります。お盆の時期や年末年始など、繁忙期のシーズンも確実に利用できるというのは、ホテルオーナーならではの大きなメリットといえるでしょう。ただし、ホテルの運営計画上、その予約を申請できるのが半年ごとに1回(12月に利用したいなら前年の12月に予約)、あるいは3ヶ月ごとに1回(12月に利用したいなら同年の3月に予約)といった制限が設けられていることがあります。
この期間以外は一般の宿泊客同様に、ホテルを予約することになりますし、先に予約が入っていればキャンセル待ちなどの対応になります。
なお、半年先の予約をしておいた場合でも、直前の予約になった場合でも、自分の所有する客室を利用する場合は後述するオーナー料金で利用できるのが一般的です。
ある程度先々の予定を決められる方は、このように時期的なメリットがあるパターンが合いそうですね。

一般のホテルのように予約をするパターン

この場合は通常のホテルのように予約します。一見メリットがないようにも思えますが、このパターンでは自分の所有する客室が一般の宿泊客の予約で埋まっていても、同タイプの客室が開いていればそちらをオーナー料金で利用することができることもあります。
この場合は、確実に利用できるというわけではありませんが、前者のパターンと比べると直前の利用でもオーナーとして客室が利用できる可能性が高まりますので、その点をメリットに感じられる方にはおすすめです。

これらの予約システムの違いは、ホテルコンドミニアムの「ペイバック(ホテルからオーナーへの賃料の支払い)」の仕組みに関係していることが多いです。
ペイバックの仕組みが「ホテル全体の売り上げ基づく」場合は「特定の期間はオーナーが優先的に予約できるパターン」に、「各客室ごとの売り上げに基づく」場合は「一般のホテルのように予約をするパターン」になることが多いです。
というのも、前者の場合はオーナーが客室を利用するかどうかが、他の所有者へのペイバックにも影響するためです。一方で後者の場合は、客室の売り上げから、その客室のオーナーが利用した分を差し引くだけなので、他の所有者へのペイバックには影響が無いのです。
本記事の最後に、ペイバックの仕組みについてご説明した記事へのリンクがございますので、気になる方は是非ご覧ください。

 

オーナーならではの特典とは

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ホテルコンドミニアムには、滞在時にホテルならではの上質なサービスが受けられるというメリットがあります。オーナーの皆様にはプラスしてさまざまな特典が用意されているため、オーナーならではの特別な時間をお楽しみいただけることでしょう。

1. オーナー特別料金で利用できる

オーナー自身が所有する客室を利用する場合、あるいはオーナー名義の予約でご家族やご友人がホテルを利用される場合には、オーナー特別料金での利用が可能です。具体的にどれくらい割引となるかは、物件のペイバックシステム(オーナーが利用しない期間に物件を客室として運営し、賃料を得る仕組みのこと)によって異なります。

客室ごとの売上に基づきペイバックされるタイプの物件なら、オーナーは無料で客室を利用できるケースがほとんどです。というのも、このタイプはホテルの各客室の売上から各オーナーへの利益配分を決めており、他オーナーへの影響はありません。そのため、オーナー利用時の特典が大きく設定できるのです。
ハワイのイリカイ・アパートメントなどの固定賃料を設定している物件でも、上記と同じく客室ごとの売り上げに基づいて利益を配分する場合なら同様ですが、

ホテル全体の売上に基づいて賃料が配分されるタイプなら、多くの場合50%、30%といった割引が適用されます。このタイプは、客室として運営される日数が非常に少ない場合でも、収益の一部を受け取れるシステムになっていることから、一定以上の宿泊料が設定されています。

またこれらの客室宿泊料に関する特典に加え、ホテルにレストランや売店が併設されている場合は施設利用時にディスカウントが受けられる物件もあります。

2. オーナー専用の施設や設備を利用できる

ホテルコンドミニアムの規模やタイプにもよりますが、オーナー専用の施設やサービスを提供している物件もあります。オーナーだけが利用できるラウンジや、優先的に利用できる駐車場などがその一例です。オーナー専用のレセプションがある物件なら、ハイシーズンでも混雑を避けてゆったりとチェックイン・アウトができるでしょう。

またホテルとして運営される以上、自分の趣味を満喫するための私物を置いておけないことは、別荘と比べると悩ましい点かもしれません。しかし、物件によってはオーナー専用ロッカーが設置されていることがあります。ホテル内の、鍵がかかるロッカーに私物を置いておくことができるので、ある程度このお悩みを解消することができます。

3. 他施設で優待を受けられる場合も

開発・運営会社によっては、ホテルコンドミニアムのオーナーが同グループの他施設を利用する際、オーナー優待が付与される場合もあります。他ホテルでの優先予約、客室のアップグレード、先行情報提供といったサービスです。

そのリゾートで過ごす時間だけでなく、普段の生活や仕事の出張といったタイミングでもオーナーである利点を享受することができる、嬉しい特典といえるでしょう。

◆ ◆ ◆

いかがでしたでしょうか?ホテルコンドミニアムのオーナーには、一般的な別荘オーナーにはない、さまざまな特典が用意されています。自己利用という観点からもメリットの大きいホテルコンドミニアム。ぜひ新しいリゾートの形としてご検討ください。

ホテルコンドミニアムについてもっと知りたい方はこちら

※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。

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