みなさん、こんにちは。
東急リゾート、別荘コンシェルジュの吉岡です。
今回の不動産用語解説は「面積表記」について取り上げたいと思います。
「不動産の表示に関する公正競争規約(=表示規約)」では対象の不動産の面積を表示することが義務づけられています。
そのため、土地の面積や建物の面積について、不動産の広告上では様々な表現が出てきます。
今回はそんな「面積」を表す用語をまとめましたので、ぜひ物件をお探しの際にご活用ください。
【土地面積(敷地面積)】
私道を除いた土地の面積のこと。表示規約では土地面積は、メートル法により水平投影面積(真上から水平に見た時の面積)を表示する、と定められています。坪単位だけでの表示は規約違反となるため、坪換算を記載する際はメートル法と併記します。東急リゾートではメートル法を坪換算する際は0.3025を掛けて小数第三位を切り捨てて記載します。
例えば814㎡の土地の場合、 814×0.3025=246.235 であるため、ホームページ上では「814㎡(246.23坪)」と記載しています。
また、土地面積には以下の2種類があります。
①公簿面積・・・登記簿に記載されている土地面積のこと。
②実測面積・・・実際に測った土地面積のこと。
「公簿面積」と「実測面積」、この二つは不動産取引において同じ広さでないこともあります。登記簿に記載されている公簿面積は、古いものだと明治時代に測量されたものになるため、現在の測量技術で測った実測面積との間で誤差が生じることがあるからです。
そのため、公簿面積での取引の場合は、実測面積と大きなずれが無いか、ずれがあった場合の精算方法はどうするのか、などを事前に確認したうえで契約することが必要になります。
【専有面積】
マンションのような区分所有の建物のうち、各所有者が単独で所有している専有部分の面積のこと。専有面積には以下の2種類があります。
①壁芯(へきしん)面積・・・部屋を取り囲む壁の中心線を基に測った際の面積のこと。
②内法(うちのり)面積・・・部屋を取り囲む壁の内側部分を測った際の面積のこと。不動産登記をする際の専有面積はこの内法面積を使用します。
壁芯面積は壁の厚みの半分が加算されるため、内法面積よりも広くなります。例えば、柱が室内に突き出している間取りの場合はその分、壁芯面積と内法面積の差は大きくなります。
不動産広告上の専有面積は原則「壁芯面積」での表示が必要です。ただ、中古マンションについては「内法面積」での表示も可能になっていますので、記載されている専有面積が「壁芯」なのか「内法」なのかを確認するようにしましょう。
【延床面積(建物面積)】
建物の各階の床面積の合計のこと。床自体がない吹抜け部分や、バルコニーの先端から2メートルまでの部分、庇(ひさし)、ピロティ、ポーチなどは含まれません。また、一戸建ての延床面積は壁芯面積で表示します。
いかがでしたか?
不動産の取引では上記のように様々な「面積」を表す用語が出てきます。
それぞれの用語を見た際に、それぞれがどの広さを表すかをあらかじめ理解しておくことで、ご検討もスムーズになるかと思います。
今後も皆様からよくいただくご質問やぜひ知っておいていただきたい不動産用語をご説明してまいりますので、「この言葉を解説してほしい」「この不動産用語がわからない」などのご要望があれば東急リゾート、別荘コンシェルジュまでお気軽にご相談ください。