暮らし術 DSC_1236

こんにちは!伊豆在住フリーライターの小林ノリコです。
最近伊豆では、ロードバイクに乗って颯爽と走るサイクリストの姿をよく見かけるようになりました。自転車の通行帯やコースが少しずつ整備され、自転車関連の大会やイベントが行われる機会も増えています。気になってもう少し調べてみると……、伊豆は本気のサイクリストにも、気軽に自然や運動を楽しみたい人にも、もってこいの環境だということが(改めて)わかりました。

まずは2020年に開催される東京五輪。その自転車競技のうち、トラックレース競技とマウンテンバイク(MTB)競技が伊豆市で開催されることになりました。これを機に、「伊豆半島を自転車競技の聖地に」と伊豆半島をあげて五輪ムードを盛り上げようと頑張っています。

東京五輪効果⁉県内外から多くのサイクリストが来るようになった。

東京五輪効果⁉県内外から多くのサイクリストが来るようになった。

もともと伊豆市修善寺に「日本サイクルスポーツセンター」という、自転車に特化した施設があり(日本競輪学校に隣接)、東京五輪でこちらの既存の競技場を使うことに決まりました。
トラックレースはサイクルスポーツセンターにある「伊豆ベロドローム」で行い、マウンテンバイクはセンター内の既存のコースを改修して使用される予定。聞くところによると、「伊豆ベロドローム」は世界標準の自転車競技のトレーニング施設で、日本初の屋内型板張り250mのトラックを有する、超本格的な規模の競技場なのだそうです。

2011年に完成した「伊豆ベロドローム」。全日本選手権自転車競技大会トラック・レースなど多くの国内主要大会で使用されている。ナショナルトレーニングセンターとしても稼働。(写真提供=日本サイクルスポーツセンター)

ネイティブの伊豆ローカル民から見る「サイクルスポーツセンター」といえば、遠足の目的地になるほどド定番のレジャー施設。幼い頃、変わり種自転車に乗って楽しんだり、園内のさまざまなアトラクションで遊んだりした思い出のある場所。テーマパークというよりも、家族みんなで楽しめるのどかな遊園地といったらいいでしょうか。

そんな慣れ親しんだ場所が、数年後には世界からたくさんの人が集まる場所になるんですよ。これって、一生に一度あるかないかのすごいこと。伊豆のど真ん中にある昔から知っている施設が世界とつながる場所になるなんて、ローカル民としてはワクワクせざるをえません! 伊豆への移住や別荘購入をお考えの方も、自転車競技が思う存分楽しめるという意味ではポイントが高いのではないでしょうか。

 

自転車をもっと身近に!レンタサイクルを活用してみよう

とにかく伊豆半島は車社会。家族の人数分の自家用車がある家庭が多い一方で、バスが1日に1本しかないような地域や、電車やバスの路線自体がない地域がたくさんあります。また、道が狭くて自家用車がようやく1台通れるような地区や、まだ車社会ではなかった頃にできた「昔の道」を今でも使っている場所も見かけます。そんな場所を訪ねるときも、自転車が大活躍してくれます。

最近になって、街なかの大きな道路は自転車通行帯が整備されるようになった。交通量が多いのに道幅が極端に狭い場所もまだまだ多い。

別荘オーナーの方は、自動車をお持ちの方が多いかもしれませんが、交通の便が悪いと言われている場所には、意外と素晴らしい景色があったりするんですよね。自家用車の移動では見つけることができない場所はまだまだあります。自分だけの特別な場所を見つけたり、地元の新しい魅力を発見したりするのは、とても楽しいですよ。

また、「自転車競技の聖地」「サイクリストのメッカ」を目指し、地域のインフラもサイクリスト向けのサービスをスタートさせています。

スポーツタイプの自転車を乗せることができる路線バス「サイクルラックバス」が、修善寺~河津の区間で走行(2017年5月現在)。伊豆箱根鉄道駿豆線では、「サイクルトレイン」を実施しています。また伊豆急行線では2017年5月31日まで「サイクルトレイン」の実証実験を行っています。

時間帯や乗車車両が限られるなど制約は多いが、サイクルトレインやサイクルラックバスは新しい交通のスタイルとして注目されている。(写真提供=伊豆箱根鉄道株式会社)

運行の時間帯は限られますが、折りたたんだり袋に入れたりしなくても自転車をそのまま車内に持ち込めます。サイクルトレインはヨーロッパではポピュラーですが、日本ではまだ実施されている路線が少なく、地方のローカル線でひっそりと運行されている場合が多いようです。これからこういった試みが増えるといいですよね。

本格的スポーツバイクをお持ちでない方や、たまにしか乗らないので持っていないという方は、伊豆各地にあるレンタサイクルを利用してみるのはいかがでしょうか?

山道をひたすらスポーツバイク(マウンテンバイク)で登っていく「ヒルクライム」という競技に向いていると言われているほど、伊豆半島は平らな土地が少なく山道や急坂が多い場所です。山道に挑戦したい人はスポーツバイクの利用をおすすめしますが、久々に自転車に乗る人や「そこまでは…」という方は、電動アシスト付き自転車を貸し出しているステーションがあるので、事前に自転車のラインアップを問い合わせるのがおすすめですよ。

伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」前にある「伊豆の国市観光案内所」では電動アシスト付き自転車のほか、ロードバイクや一般の自転車などさまざまな種類の自転車を貸し出し中。

伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」前にある「伊豆の国市観光案内所」では電動アシスト付き自転車のほか、ロードバイクや一般の自転車などさまざまな種類の自転車を貸し出し中。

また、買うよりもメンテナンスの手間や維持費がかからないところもレンタサイクルの魅力。普段は自家用車で移動されている方も、また週末だけのために自転車を買うのにためらってしまう別荘オーナーの方にも有効なのではないでしょうか。

 

伊豆で8番目の道の駅が誕生。サイクリスト向けの設備がうれしい!

2017年5月1日、伊豆縦貫自動車道・函南塚本IC近くに、道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」が完成。この道の駅には、サイクリストのための工夫がたくさんありました。

サイクリングコースのひとつ、狩野川沿いの土手から自転車に乗ったまま「ふじみはし」を渡り、道路を直接横断せずに道の駅へ入れるというアイディア。ロードバイクを休ませる「サイクルラック」の設置だけでなく、ママチャリライダーのための駐輪用ホルダーも設置されているんですよ。すべての自転車愛好家に優しい道の駅なんです。

「ふじみはし」を渡ってすぐの駐輪スペース。手前がロードバイク用、奥が普通の自転車を停めるホルダー。

「ふじみはし」を渡ってすぐの駐輪スペース。手前がロードバイク用、奥が普通の自転車を停めるホルダー。

 

道の駅内にはサイクリストがライドの途中で気軽に入れるカフェがあり、工具や空気入れを借りることができます。

道の駅内にはサイクリストがライドの途中で気軽に入れるカフェがあり、工具や空気入れを借りることができます。

伊豆の真ん中を流れる狩野川の堤防に沿ったコースを中心に、伊豆の国市から沼津市南部などを巡るコースを掲載したサイクリングマップも制作されています。普通の自転車(いわゆるママチャリライダー)でも楽しめるコースがあるのが嬉しい限り。観光名所のほか、サイクリストが気軽に立ち寄れるカフェや飲食店も掲載されています。

観光情報スペースにある、伊豆各地の情報を貼った地図が面白い。QRコードを読み取って、詳細を自分のスマホやタブレットで確認することができる。

観光情報スペースにある、伊豆各地の情報を貼った地図が面白い。QRコードを読み取って、詳細を自分のスマホやタブレットで確認することができる。

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」には、さまざまなアクティビティやサイクリングコースの情報がたくさんあります。また、地元野菜の販売や県外の方に喜ばれる地元のお土産、ここでしか味わえない料理やスイーツもたくさん販売しています。普段使いで頻繁に利用できる商品が揃っているんですよ。

「自動車免許を持っていないから…」「住みたい場所は交通の便が悪いから…」と、地方へ住むことをためらっていた方も、伊豆なら自転車を使って楽しい長距離移動ができること間違いなしです!スポーツバイクを趣味にされている方ならなお、今のライフスタイルを充実させることができるのではないでしょうか。

とかく、観光客向けに用意された施設やサービスは、地元での認知度が低かったり、「観光向けだ」という固定観念で利用していなかったりします。
観光客向けではあるけど、別荘オーナーも含めたローカル民が利用すると、もっと便利で日々の生活を心から豊かにしてくれるものがたくさんあります。
反対に、ローカル民が普段使いするものが、じつは観光客が求めているものだったということもあります。そんな「逆転の発想」(というのは大げさですが)で、地域の観光資源の掘り起こしや、定住か別荘かにこだわらず生活を楽しくすることを、これからも私なりに考えていきたいと思います。

 
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※本記事は、小林ノリコ氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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