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こんにちは!伊豆在住ライターの小林ノリコです。

みなさんはコーヒー、お好きですか?
私は三度の飯よりコーヒーが大好き。一日の始まりは自宅のキッチンでコーヒーをドリップすることから始まります。熱海を仕事の拠点に決めたのは、素敵な喫茶店がたくさんあるから…という理由もあります。

チェーン店が少なく、個人経営のカフェや喫茶店が多い熱海は、「そぞろ歩けば必ず喫茶店に遭遇する」街。古き良き昭和レトロな喫茶店から今風のモダンな内装のカフェまで、個性的な喫茶店がひしめき合っています。コーヒー好きや喫茶店文化に興味がある人にとっては、まさにパラダイス!それが、現代のリゾートライフの魅力のひとつにもなっています。
今回は、そんな熱海の喫茶店事情をレポートします。

 

本物を知る人が選ぶ熱海の喫茶店

熱海にはなぜ、こんなにたくさんの喫茶店があるのでしょうか?
保養地として、都会から文豪や著名人、財界人が通うようになった頃。「一流」を知り尽くした本物志向のお客様に満足してもらうため、熱海で商売をしている人たちは、時代の最先端をいく料理や設備をいち早く取り入れていきました。
喫茶店もそのひとつ。「都会での日常をそのまま、保養地である熱海でも再現できる」という環境が求められていたため、華やかな喫茶店文化が花開いたのではないか…と言われています(諸説あります)。
そして時代は流れ、観光地として一般のお客様が押し寄せるようになると、熱海は一気に華やかな時代を迎えます。芸者さんのほかホテルや宿の従業員さん、そして地元で働く人たちの憩いの場として、喫茶店の数も同じように増えていったのだそうです。
しかしバブル時代をピークに喫茶店は減り続け、今では全盛期の3分の1ほどの数になってしまいました。
現在営業している喫茶店のなかでいちばん歴史が長い店は、1947年創業の「Cafe Restaurant Nagisa」。コーヒー豆がなかなか手に入らなかった時代、宮内庁御用達のコーヒー豆を仕入れて営業していたそうです。現在でもその味を引き継ぎ、営業を続けています。
 

三島由紀夫が愛した純喫茶「ボンネット」

銀座町にある「ボンネット」は、作家・三島由紀夫が足しげく通ったという店。今でも三島が座った席には、特別な場合を除いてつねに「予約席」の札が置かれています。

文豪たちに愛された「ボンネット」のハンバーガーの味は、今も変わらない

文豪たちに愛された「ボンネット」のハンバーガーの味は、今も変わらない

 

昭和の文化の香りが残る喫茶店

熱海は、喫茶店の歴史のみならず、昭和の文化の香りがそこかしこに残る街。レトロな喫茶店はもちろん、現代にはないデザインの建物や看板を巡り、カメラ男子・女子たちがそぞろ歩く姿がたびたび見られます。デジタル時代に生きる若い彼らを惹きつけるのは、この街が持つアナログ感と、ゆったり流れる時間そのものなのかもしれません。
 

熱海を代表する老舗喫茶店「パインツリー」

料理サンプルがずらりと並んだ大きなショーケースが目印の「パインツリー」は、熱海銀座にあります。
1959年にテレフォン喫茶として開業。テレフォン喫茶とは、各テーブルに電話機が設置してある喫茶店のこと。携帯電話がなかった時代、気軽に電話をかけられる店が重宝され、日本全国の繁華街にあったのだそうです。今では座席に電話機こそないものの、当時の名残を店内の至ることろに感じます。
また、インベーダーゲームなどのレトロゲーム機をテーブルにした座席があり、現在でも遊ぶことができます。

「パインツリー」のちょっぴり豪華なモーニングセット

「パインツリー」のちょっぴり豪華なモーニングセット

 

熱海のモーニングタイム事情

喫茶店、といえば付き物なのがモーニング。静岡県東部・伊豆地域は、「モーニング文化圏」と言われる愛知県と同じ東海地方に入りますが、愛知県のようなモーニング文化が定着しない「モーニング不毛の地」として知られています。
伊豆地域である熱海もご多分に漏れず、朝9時前にオープンしている喫茶店が少ない街。これだけ喫茶店の数があってもモーニングタイムは朝9時から、という喫茶店がほとんどです。ちなみに、18時には閉店してしまうお店がかなり多いようです。

時々、「朝はコンビニやパン屋さんが開いているから、テイクアウトしてビーチや海辺のベンチで食べたら素敵だよね」という声を聞きますが、まかり間違っても、海辺で食べ物を広げてはいけません。カモメやハトたちが大集合してしまい、運が悪いと鳥に朝ごはんを横取りされてしまう可能性も…!こんな悲劇(⁉)が繰り返されないよう、コーヒー好きとしては、喫茶店のモーニング文化がもっと発展して欲しいと思うばかりです。
 

海が眺められる喫茶店「サンバード」

どうしても「海を見ながらモーニングを食べたい!」とお望みならば、海岸通りの「サンバード」がおすすめ。
70年代レトロな雰囲気の店内。明るく開放感あふれる大きな窓から海がよく見えます。
モーニングはコーヒーとトーストのシンプルな組み合わせを500円で食べることができます。

サンビーチはすぐ目の前。夏は水着のままで入店できる

サンビーチはすぐ目の前。夏は水着のままで入店できる

 

新しい文化を生み出す熱海の喫茶店

昔ながらのスタイルを守りながら営業している喫茶店だけではありません。新しいスタイルを生み出し、熱海の喫茶店文化を盛り上げるべく挑戦しているお店もあります。
 

芸者さん御用達のカフェ「茶々」

清水町の「茶々」は起雲閣や芸妓見番の近くということもあり、芸者さんが通うカフェとして知られています。創業37年のこの店が新しい熱海のお土産を企画。熱海が舞台の『金色夜叉』の物語になぞらえ、「貫一ブレンド」「お宮ブレンド」という、ふたつのユニークなブレンドコーヒーを作りました。厳選した3種類の豆を使用し、それぞれ焙煎方法と焙煎度合いを変えて味のバリエーションを実現。「貫一ブレンド」は深煎りで恋の苦さと奥深さを。「お宮ブレンド」は浅めの中煎りで恋の甘酸っぱさを表現しています。

パッケージのイラストがキュートな「貫一ブレンド」「お宮ブレンド」。セットで1,500円

パッケージのイラストがキュートな「貫一ブレンド」「お宮ブレンド」。セットで1,500円

もちろん店内でもこの2種類のコーヒーを味わうことができますよ。特に、「貫一ブレンド」の深い苦みと、マスター手作りの濃厚な味のチーズケーキは抜群の相性!

ご近所の方や別荘オーナー、熱海で働く人たちが常連。「街のサロン」的存在になりつつあります

ご近所の方や別荘オーナー、熱海で働く人たちが常連。「街のサロン」的存在になりつつあります

オープンスタンドのカフェ&バール「caffe bar QUARTO」

次に、熱海銀座で起業した女性オーナーのお店「caffe bar QUARTO(クァルト)」。今年夏にオープンしたばかりのこちらは、イタリアの街角にあるバール(bar)の文化を熱海に紹介するオープンスタンドのカフェ&バールです。
一日の始まりの朝にはエスプレッソやマッキアート、午後は食後のカプチーノやカフェラテを楽しみ、ビールやワインで一日を締めくくる。熱海に住む人の暮らしに密着し、その人の生活のワンシーンになる、気軽なお店です。

 

ひとりに一軒、行きつけが見つかる街

熱海には、さまざまな個性あふれる喫茶店やカフェが、まだまだたくさんあります。街を散策すれば、必ずあなたの暮しにフィットするお店が見つかるはず。
行きつけのお店ができれば地元の方との交流が自然に増え、熱海暮らしがさらに楽しいものになります。
熱海に別荘を購入、または移住を検討されている方は、ぜひ喫茶店へ立ち寄ってみてください。きっとこの街に住みたくなりますよ。

 
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※本記事は、小林ノリコ氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
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