暮らし術 sesoko-1200x447_vol11

こんにちは。沖縄在住の編集者でセソコマサユキと申します。僕が「なぜ」移住をし、「どうやって」沖縄で暮らしているか、そんなことをのんびりと綴る当コラム。今回は、浜比嘉島(はまひがじま)で暮らす「作り手」との交流のお話し。

台風の通り道

毎度恒例、とはいえ、大型の台風は怖い。被害が出ませんように

毎度恒例、とはいえ、大型の台風は怖い。被害が出ませんように

沖縄といえば、台風の通り道であることはご存知の方も多いはず。「デイゴ」の花がたくさん咲くと、その年は台風の当たり年になる、なんて言ったりするけれど、どうやら今年もそのようです。
台風がやってくると、沖縄の人たちは家の周りを片付け(モノが飛んでいかないように)、食料を買い込み(スーパーやコンビニの棚が空っぽになる)、レンタルDVDを借りて家に篭ります。停電や断水の可能性もあるので備えつつ、台風が通り過ぎてこと無きを得ると、車や植物に水をかけて潮を洗い流し、日常に戻るのです(台風後のガソリンスタンドは洗車の長蛇の列)。
そんなわけで、対策と片付けも含めると、台風前後で数日間仕事が止まってしまうことも。大きな被害はあって欲しくないけれど、自然と向き合うというのはそういうことかな、と思ったりします。

 

神のいる島「浜比嘉島」

浜比嘉島周辺は美しい海に囲まれる

浜比嘉島周辺は美しい海に囲まれる

さて、今回お話ししたいのは、昨年から仕事で通っているとある離島のこと。那覇市から車を走らせること1時間と少し、沖縄本島の東海岸へ。「海中道路」という海に挟まれた道路を通り抜けてたどり着くことができるのが、沖縄県うるま市与勝諸島のひとつ「浜比嘉島」です。
浜比嘉島は琉球開闢の神、アマミキヨとシネリキヨが移り住んだと言われる神の島。中でも比嘉集落にある「シルミチュー」はその二人が居住した地であり、子宝に恵まれる拝所として島内外から人がやってきます。海中道路が現在の4車線になったのは20年程前のことで、まだまだ集落には素朴な風景が残っています。

県内でも有数の御嶽(拝所)として知られるシルミチュー

県内でも有数の御嶽(拝所)として知られるシルミチュー

 

ちいさな集落で、ものづくりと向き合う

自宅脇に建つ「かいのわ」の工房兼ショップ

自宅脇に建つ「かいのわ」の工房兼ショップ

橋を渡って右に車を走らせるとたどり着くのが小さな漁港と「浜」集落。路地を少し入ったところに、「かいのわ」という夜光貝などで指輪やネックレスなどの装身具を作る川初真さん、純子さんの家族が暮らしています。
沖縄らしいコンクリート造りの母屋に暮らし、敷地内に工房兼ショップを構えています。僕は仲間と一緒にロゴマークやHPのリニューアル、それに伴う写真の撮影をさせていただいているので、幾度となく島を訪ね、思いを聞き、島での時間を共に過ごしているのです。二人の生み出す世界が、ロゴやHPのデザイン、紡ぎ出す言葉や写真を通して、しっかりと伝わるように。

夜光貝から削り出した、自然の模様が美しい指輪

夜光貝から削り出した、自然の模様が美しい指輪

 

交流を通して感じること

「かいのわ」を営む川初夫妻

「かいのわ」を営む川初夫妻

交流を重ねていると、作品のことや、それに対する思い入れだけじゃなくて、お祭りの準備で忙しくて、とか、夕方家族で海に行くのが楽しみなんだよ、とか、島での暮らしの様子も感じることができます。
海中道路で本島と繋がっているから、車さえあれば日常生活にはさほど困らなそうだけど、地域の交流はやっぱりしっかりとある。地域の用事が多くて大変そうではあるけれど、そんな中でも自分たちのペースを模索しながら島のなかに溶け込んでいる様子は、なんだかたくましくさえ見えるのです。

自宅からビーチへと続く集落の路地

自宅からビーチへと続く集落の路地

宜野湾という、沖縄本島の中ではわりと「まち」な地域に暮らし、那覇で仕事をすることも多い僕にとっては、浜比嘉島に通うというのは、実はすごく刺激的なことだったりします。
美しく素朴な風景と、純粋な作り手の思い、暮らし。そういうものに触れることは、自分の感性や表現力を刺激してくれるし、仕事をしながら自分が癒されていくような不思議な感覚がある。こういう仕事をさせてもらえるのも、沖縄だからなのかな、なんて思ったり。
ともかく、ぬくもりと柔らかさを感じさせる素敵な作品をつくっているので、多くの人の手に届いて欲しいし、僕たちが手がけている仕事がそのきっかけになれたら、なんて幸せなことだろうと思っています。HPのリニューアルオープンまで、あと少し(のはず)。

夕方のビーチで。暮れ行く島の色が美しい

夕方のビーチで。暮れ行く島の色が美しい

沖縄のリゾートといえば西海岸が主流だったけど、浜比嘉島だけでなく、そのさきの宮城島、伊計島など、自然やお店など見所も増えているエリアなので、機会があれば、ぜひ訪ねてみてほしいなと思います。

 
> 過去の記事はこちらから

※本記事は、セソコマサユキ氏の知識と経験にもとづくもので、わかりやすく丁寧なご説明を心がけておりますが、内容について東急リゾートが保証するものではございません。
※本記事の情報は、公開当時のものです。以降に内容が変更される場合があります。
物件選びチェックリスト 無料eBookをダウンロード