楽しみ方

はじめに

前回、東急リゾートタウン蓼科でヴィラ(マンションタイプの別荘:以下“東急蓼科”)を購入するに至った理由について、都会的な暮らしを大自然の中に持ち込んだ“いいとこ取り”に魅力を感じたということでまとめました。では暮らしてみての現実は実際にどうだったのかについて、良い点、悪い点を含めいくつかの観点から書いてみます。まずは冬について(春夏は次回)。

想像以上だった冬の寒さ

住み始めてから知ったのですが、東急蓼科を含めて蓼科高原にある別荘地で冬を過ごす人はほとんどいらっしゃらないのです。東急蓼科で冬に暮らして実際に自分の目で見た感覚だと全住人の5%いるかいないかと言ったところです。その理由は暮らしてみて分かりました。想像以上に高原地帯の冬は厳しいのです。

まずは部屋の寒さです。販売事務所の方の話によると、僕が暮らす東急蓼科の別荘はヴィラというマンションタイプですが、1980年代に開発された前提としては“サマーハウス”として、避暑地としての暮らし方がメインで想定されており冬を越すことはあまり考えられていなかったとのことです。

前回も紹介した八ヶ岳の稜線が見渡せる絶景の眺望をもたらす大きなガラス窓ですが、二重ではありません。また僕の部屋の玄関は日陰側に面しているので降り積もった雪が春になるまで溶けません。
玄関ドアは鉄製です。窓と玄関ドアは常に外気で冷やされて部屋の中に冷気を送り込みます。室内の壁やドアも断熱が十分考慮されていないので、隙間風が入ります。放っておけば部屋は冷蔵庫、いや氷点下に下がるので冷凍庫状態です。

家族の”ピータン”、駐車場の雪の中で

冷凍庫だった暮らしを救ってくれたファンヒーターと高価なガス代という代償

まずはガスファンヒーターです。FF(密閉式強制排気)式という方式があります。
燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れ、排気は旧排気筒を通してそのまま室外に出してしまうもので、部屋に排気を戻さないので換気が必要ありません。1LDKのリビング、大きなガラス窓の近くにガス栓があるのでそこに取り付けて24時間回し続けます。

これでリビングは22〜24度で維持できるようになりましたが、1ヶ月のガス代は5, 6万円に達しました。これは東急蓼科の管理事務所側でも「まさかこれほど高いとは!」ということでちょっとした噂になったようです。反省点としては外出時や東京の家で2, 3日過ごしている間も回し続けていたことでしたが、それでも月額3万円程度のガス代は覚悟した方が良いです。

一方、ガスファンヒーターを回すと部屋が乾燥します。喉のイガイガを感じるのですぐに分かります。ですから加湿器を稼働させることになりますが、普通の加湿器では水がすぐになくなります。そこで24リットルの巨大な加湿器を購入してファンヒーターと同時に回し続けることで、1日1回水を入れるくらいのサイクルで過ごすことができるようになりました。

東急蓼科の別荘の窓から見える雪景色

その他の断熱対策

少し触れた部屋の断熱についてですが、僕が暮らすヴィラは部屋の壁やドアがしっかりと断熱されていません。ですからなんちゃってDIYで色々と工夫することになりました。

玄関のドアは鉄製なので冷えた外気をそのまま部屋に伝えてしまいます。そこでホームセンターに行ってスタイロフォームという断熱材そのものを購入し、ドアの形に切り抜いて貼りました。化粧などをしなかったので見栄えは良くないのですが、玄関に設置した温度計で2度ほど断熱効果がありました。

室内にあるドアや引き戸についても同様にホームセンターで隙間を塞ぐ用品を購入して目張りをしていきました。場所によってはダンボールで塞ぐなどの応急処置も加えた結果、隙間風についてはかなり解消されました。

それでも完全はなく、リフォームへ

それでも完璧になることはありません。リビングは前述したようにファンヒーターと断熱のおかげである程度マシにはなりましたが寝室はなかなか暖まりません。

サマーハウスとして建てられたものなので抜本的な対策を講じる必要があるなと感じたことと、1LDKなので常住する中で “仕事も、プライベートも“となるとなかなか手狭であるなとも感じていたこともあり、東急蓼科の中で新しい物件に移ることにしました(詳細は別の記事で起こします)。
今まさにリフォーム工事をお願いしているところで、引っ越しは年末を想定しているので、記事の最後の方で費用対効果についてお知らせできるかなと思います。ご期待ください。

意外と雪が降る蓼科における自家用車の対策

蓼科あたりは雪があまり降らないと言う人が少なからずいらっしゃいます。暮らしてみてそうではないことが分かりました。北海道や新潟などとは比べられないとは思うのですが、蓼科高原もしっかりと雪が降り積もります。

東急蓼科ではタウン内の幹線道路はもちろんのこと、ヴィラの駐車場までは管理事務所が除雪車で雪かきをしてくれますからインフラ側については安心です(管理費を支払っていることに対するサービスの一つです)。一方でこちらでは生活の必需品でもある自家用車については色々と対策が必要です。

4WD(四輪駆動)車とスタッドレスタイヤは必須です。ヴィラのアプローチにある坂の斜度は10〜14%くらいありますし、タウンが接する幹線道路であるビーナスラインなども斜度のきついところがあります。
2WD(二輪駆動)車ではスタッドレスタイヤを履いていたとしても確実にスリップしてしまいます。
次は人によるかもしれませんが、エンジンのリモートスターターです。夜間キンキンに冷えた空気の中で雪を積もらせた車の中は冷凍庫です。乗車してエンジンをかけてから車内があたたまるまで少なくとも15分くらいはかかります。

そこで離れた場所から車のエンジンをかけられるリモートスターターを取り付けました。部屋から駐車場にいる車のエンジンをかけて、暖房をONにしておくことができます。
15分頃に乗車すればヌクヌクです。我が家はトイプードルを飼っているので、外出時に犬を連れていけず少しの間車に置いておく場合にも車をロックした状態でエンジン、暖房を回し続けることができることにも重宝しています。

雪の積もった愛車、駐車場にて

シンシンと静まり返る冬の蓼科の美しさ

厳しい寒さと対策、それにかかる費用や手間について書いてきましたが、実は蓼科高原で冬を過ごすことは素晴らしい体験でもあります。落葉した樹々は風景を透き通らせ、大きな窓から見える八ヶ岳は頂上から稜線まで真っ白に染まり、荘厳な雰囲気を纏います。自然の大きさの前で、自分や社会で起こっている物事の小ささを再認識し、清々しい気持ちになります。

趣味のロードバイクに乗ることはできませんが、車で20〜40分走れば4, 5箇所あるスノーパラダイスでスキーを楽しんだり、雪山に登って山小屋に泊まって非日常を味わうことができます。

何よりも、シンシンと静まり返った部屋の中で暖かい食事をとって家族と団らんすることの幸せは都会の生活では得難いものがあります。
厳しい自然の中で生活することで分かることが沢山あるのだなと、蓼科の別荘で暮らして気づきました。その意味で僕にとっての蓼科での冬の生活における総合評価は満点なのです。

蓼科の別荘に住んで生活してみて分かったこと:夏編に続く

木曽駒ヶ岳に登った際の千畳敷カール


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