はじめに
前回、東急リゾートタウン蓼科でヴィラ(マンションタイプの別荘:以下“東急蓼科”)を購入してからの暮らしについて冬の厳しさについて書きましたが、今回は夏の暮らしについて良い点、想定外で対策が必要だった点について書いてみます。
涼しい夏の暮らしは快適そのもの
蓼科の冬が厳しいということは前回の記事に詳しく書きましたが、夏は快適そのものです。気温が30度を超えることはめったになく、エアコンが必要ありません(実際ヴィラにはエアコンが備え付けられていません)。
外に出れば標高の高さと空気の綺麗さによるものなのか、強い太陽の日差しを肌で感じられることがとても気持ちが良いのです。もちろん日差しを避けたければ木陰に入れば良いのです。森の中で暮らしているのですから木陰はそこら中にあります。
今では減りましたが仕事やプライベートの都合で夏に東京の家で2, 3日間過ごすことがありますが、ジメッとまとわりつくような湿気で蒸し暑く不快さを感じます。
室内でも状況は変わらないのでエアコンをつけっぱなしにすることになりますが、山の暮らしが多くなった今、奥さんは東京から戻るくらいになると喉を含めて体調の悪さを感じるようになりました。僕もエアコンの風があまり好きではないのですが、流石にあの湿度は耐えられません。
1980年代から“避暑地”として開発された東急蓼科ですが、その頃から夏に涼をとりに場所を変えて過ごすという発想があったのですから、大都会が亜熱帯のようになっている昨今、そのメリットはさらに大きくなっているのではないでしょうか。
水の美味しさ
夏の話で思い出されたのですが、水の圧倒的な美味しさです。東京でのマンション暮らしでも水道水をそのまま飲んでいましたが、味について特段感じることはありませんでした。
美味しい、不味いということではなく水道水の味について意識をしたことがなかったのです。蓼科の別荘で暮らし始めるまでは。
こちらに来て蛇口の水を初めてそのまま飲んだ時、「美味しい!」思わず口に出してしまうほどでした。言葉にすることが難しいのですが口当たりが軟らかく、それとなく甘い味がするのです。
その後、用事で東京に戻った際に水道水を飲むと、今までは意識していなかった匂いやエグみを感じるようになりました。
東急蓼科の販売事務所の方から伺った話では、僕が住むヴィラを含めてこの別荘地では水が綺麗なので修繕のタイミングであっても上水用の配管の交換を行わなくて済んでいるようです。
東急蓼科の敷地内を散策していても至るところに沢があり、勢いよく透明な水が流れています。八ヶ岳連峰に抱かれた別荘地としての魅力でもありますし、山の別荘で暮らすことで享受できる大きなメリットだと思います。山への畏敬の念を抱かざるを得ません。
野菜の美味しさ
夏と言えば夏野菜。これが美味しい。本当のところを言えば夏だけでなく一年中野菜が美味しいのが蓼科を含めた信州です。僕は以前、東京で暮らしている頃は野菜を好んで食べるということはなく、むしろ避けていました。苦い、シナっとした食感などのネガティブなイメージがありました。
さて、蓼科の別荘での暮らしは気軽に外食に行ける環境にはありません。
近くのレストランへ行くにも車で峠道を下らなければならずひと手間かかりますし、比較的近くにあるビーナスライン沿いのレストランは割と高めの価格設定なので(味はとびきり美味しいのですが)、お金も出ていく一方です。
都内で暮らしていた頃は気軽に外食をしていましたが、こちらでは山を下りてスーパーで食材を買い込んで家で料理をして食べることが増えました。
スーパーでは蓼科や原村、富士見町など近くの農家からとれたての野菜が直売のような形で並べられていたりします。
一般の流通に乗ったものであっても信州産や山梨産などのものがほとんどです。
これらの野菜やきのこなどを買って、鉄板でシンプルに焼いて食べると信じられないくらいに甘いのです。極端な言い方かもしれませんが、豚肉や牛肉などに手をつけなくても良いくらいなのです。
肉に見向きもせずにカボチャやエリンギを貪るように食べている姿、山の別荘で暮らすまでは想像することもできませんでした。
どうしてここまで甘み、旨味が凝縮されるのか、詳しいことは分からないのですが、先に述べた太陽の力や水、土の良さからくるものではないかなと思います。海の近くではお魚がとびっきり美味しいでしょうが、山では野菜やきのこを思いっきり楽しむことができるのです。
虫の話
良い話ばかりではありません。
冬の間は影を潜めていた虫たちが春から夏、そして秋にかけて活動を始めます。東急蓼科は標高が高いので都内で見かける嫌われ者の黒い昆虫は発生しませんし、蚊もほとんどいませんが、代わりに蟻やカマドウマ、カメムシなどを部屋で見かけることになります。
こちらで暮らし始めた当初、何も対策をしていなかった僕ら家族は部屋の中に蟻の行列ができているのを発見して驚くことになりました。
行列の出どころをたどっていくと玄関のドアの隙間を経て、ヴィラの廊下に続いていました。今ではヴィラの廊下に蟻などに効く粉末状の殺虫剤を撒いておくことで中に入ってくることはなくなりました。
蟻以外の昆虫も部屋で見かけることが少なくありません。
カメムシやカマドウマのような虫たちは一体どこから入ってくるのか、エアコンもついていないので室外機とのパイプはありませんし、窓にも網戸がしかけられているにも関わらず週に1回くらいは彼らと戦うことになります。
抜本的な対策はなさそうです。山の生活と割り切るしかないようです。
部屋から出てみるとアブやブヨに悩まされます。何も対策をせずに散策をしたり、ランニングをしたりしていると手や脚にチクッという痛みが走ります。
自分は手を触れていないにも関わらず痛みを感じた箇所から微量の血が流れています。しばらくすると得も言われぬ痒さに悩まされることになります。対策をしなければ一週間から10日間くらい、腫れ上がった肌一帯に広がる痒さで夜も寝られなくなります。これがアブやブヨの毒です。
外出前に虫除けのスプレーやガードを事前に身体に塗ったり吹き付けたりすることである程度は防ぐことができますが、僕の体質なのかそれでも噛まれることがあります。
ですから、噛まれることを前提にお医者さんで処方されたステロイド軟膏を常備して噛まれた箇所に塗ることで痒みや肌の腫れを抑え、治りを早くすることで対策をするほかありません。
とは言えやっぱり過ごしやすい夏の山
虫には悩まされますが、それでも夏の山での別荘暮らしは過ごしやすいことに変わりありません。
冬の間、葉を落とし寒々しくも荒々しい自然を見せてくれていた八ヶ岳の樹々は、春から夏にかけて日々刻々と力強い緑色に変わっていきます。窓から見える景色が毎日変わっていくことが分かるほどの速度と勢いには圧倒されます。
透明な空気を突き刺す強い太陽と、冬をじっくりと耐えてきた八ヶ岳連峰がたたえる水の力は、野菜やきのこの美味しさ、強さに繋がり、ひいては人間の生命力に変わっていくのだなと実感することができます。
エアコンの冷気に悩まされることもなく、自然体で過ごすことができる山の別荘での夏、ぜひ皆さんにも体験していただきたいです。
蓼科の自然(遊び、アウトドアアクティビティ、スポーツの素晴らしさ)に続く
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